団員の声(感想文)

将来の日本国の危機を想う

第三班 倉田班 道崎光義

この度の台湾慰霊訪問の旅に初めて夫婦共に参加させていただき、ありがとうございました。小菅団長はじめ、約80名余りの多人数の参加で、緻密な計画、立案、実行と大変なご苦労があったと思います。今回の成功の陰には「一将功なりて万骨枯る」と言われるように事務局の皆様方のご苦労のお陰であることを深く感謝します。

今回の旅で一番感じたことは、各訪問先での台湾の方々の熱烈な歓迎と戦死された日本兵を台湾の人々が神として祭祀される姿、また、日本の先人たちが台湾に残した偉業に触れ、日本人として誇りを感じたことでした。

台湾で最初の訪問先は忠烈祠で、中華民國33万人の将兵を祀る日本の靖國神社に当たる所で、廟は軍(国)が管理し、門には陸、海、空軍から選抜された衛兵が、交代までの1時間、全く身動きもせず勇壮に立ち、また交代式も威風堂々とした行動で、大変頼もしさを感じました。

また、「鎮安堂飛虎将軍廟」、高雄の「保安堂」では台湾で戦死した日本兵を神として丁重に祭祀しておられ、日本魂、心の豊かさ、日本武士道の精神「惻隠の情」(弱きものを思いやる心)が受け継がれていることを強く感じました。

日本では、国のために戦死した方を民間の靖國神社に祭祀してありますが、国家として慰霊すべきではないのかと思いました。戦争はしてはいけませんが、国際法では紛争の解決手段として認めており、戦争は「正」対「正」の争いで、勝った方が正論となるので、絶対に勝たなければならないと思います。しかし、今の日本はどうでしょうか。日本魂、神話、忠誠心、愛国心などは薄れ、国家、国民、家族を守るために戦死された方を国家として慰霊しない国となってしまいました。このような国はどこにもないと思います。

国防においても、日本には徴兵制度はなく、大国米国との安保条約で守られている現状の中、米軍基地を反対する自己主義的な考えの者も多くおります。条約は、ソ連(ロシア)のように不可侵条約があっても一方的に破棄され、北方領土が侵略されて70年以上経った今でも戻ってきません。米国がいつまでも他国日本を守るとは限りません。自分の国は自分で守るように言われた時、日本の周りは台湾を除いて敵国ばかり、北方領土のように一旦領土を取られたら、国際法に訴えても何もできず、武力がなければ取り戻すことは出来ません。領土を守るということは国民の生命、財産を守ることです。
果たして、今の日本では国民を守ることができるでしょうか。日本は島国、領土を追われたら何処にも逃げる所は無く、難民となって世界中に拡散することになり、世界に類のない皇紀2679年続く、君主国日本は亡びるかと思います。

私の親戚にスイス人がいますが、中立国であるスイスでも徴兵制度があり、退役後も数年に1回は訓練に参加しなければならないと言っておりました。国防力があってこそ「本当の平和」が保たれるのではないかと思います。

今後の日本の危機は、日本人の魂が失われ、完全に平和ボケした国民、これから少子化社会を迎え、自衛隊に入隊する者も少なくなり、軍事防衛力は弱く、いつまでも安保条約が続くか判らない世界情勢を考える時、将来の日本、子孫に不安を感じます。

台湾も徴兵制度があり、隣国の中国の脅威に晒されている中、今回の統一地方選で中国寄りの国民党が勝利し、台湾も新人類が多くなってきたのではないかと心配しています。

台湾が独立国家として、東京オリンピックに参加できることを願っています。これからも台湾の方々の熱い歓迎を大切にし、いつまでも日本と台湾の絆が続くことを祈念しています。

第20次 団員の声(感想文)全38件

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