団員の声(感想文)

「独立自尊」を教えられた旅

第四班 班長 湯下雅俊

第1回「温故知新」の旅、同じ日本の統治国であった朝鮮と台湾の戦後70年の比較の旅。台湾人が「報恩感謝」を念頭に実践している姿に感動した2回目の旅。そして今回は「独立自尊」を教えられた旅でした。

中国、朝鮮、台湾、そして日本の4ヶ国の近代史を知れば知るほど、日本がアジアの中で行ってきたことの正しさを再認識できます。日本が統治した朝鮮、台湾を植民地にしたと言われるが、当の台湾が日本統治時代のインフラを大切に守り、教育の面では、道徳を守り、大国中国に対しても独立を守り、国に対し愛国心と自信と誇りを持っている姿には、日本人として大いに学ぶべきと思います。

今回の旅では統一選挙に出くわし、日本の選挙との違いも知りました。与党民進党は敗れましたが、中国がこの選挙にも裏で大きく関わっていると聞きました。どちらが勝つか賭けが行なわれ、野党が勝つように中国からの働きかけがあったようです。台湾を取り巻く環境について深く考えさせられました。台湾の置かれた複雑な事情にも拘わらず、台湾人は、独立心が強く、自分たちは台湾人であり、決して中国人ではないと、台湾人であることに誇りをもっています。そのため、中国は軍事的には手を出せないので、あらゆる面で工作を行なっているようです。台湾の経済が低調なのに付け込んで、若者に触手を伸ばし、誘惑を試みているようです。

選挙に勝った国民党は、毛沢東の共産軍と戦い、敗れて中国大陸から台湾に逃れてきた蒋介石率いる国府軍です。もともと反共だったのに共産主義と一緒になろうというのです。この構図は、北朝鮮と韓国の現在の関係と大変似ています。しかし、台湾の人は、真実を見極める力を持っています。その証は、大東亜戦争で日本兵として出征し、戦死された英霊の慰霊祭を行う際に、国旗掲揚は日の丸が最初です。これは英霊が日本兵として戦ってくれたお陰で、今の台湾があると、感謝の気持ちで祀っていることからも判ります。

戒厳令下で、学校で反日教育を受けた子供たちに、家庭では、それは間違いだと日本統治時代のことを話して聞かせたそうです。真実を伝え、真実を見極めることの大切さを戦後73年ずっと守り続けたその結果は、いたるところで見られます。教育の大切さ、家族の絆の大切さ、今の日本に一番欠けていることではないでしょうか。

今回も各地での歓迎の夕(昼)食会で、本当に心のこもったおもてなしを受け感激しました。特に2日目の保安堂での歓迎夕食会では、我々の到着が遅れたにも拘わらず、100名近くの方々が立ったまま待っていて下さいました。慰霊式終了後は沢山の手料理が出てきて、とても食べきれないほどでした。祀られていた日本海軍の軍艦の名前が分かり、乗組員全員の名前も判明したということで、皆さんが「38にっぽんぐんかん」とデザインされたTシャツを着ての接待、更にお土産に同じTシャツと「蓬38神艦」の銘の入ったお酒を戴くなど、感謝、感謝のひと時でした。

台湾と日本は兄弟です。家族です。百聞不如一見、ご自分の目で見たら、古き良き時代の日本が台湾にあるのがよく分かります。皆様も是非、訪問団にご参加下さい。私も来年もまた参加します。
事務局、スタッフの皆様、大変お世話になりました。ありがとうございました。

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