団員の声(感想文)

海の彼方のニッポンを訪ねて

第一班 副班長 牧之瀬千保子

「秋に台湾を訪ねる旅に行かない? 観光旅行じゃないけど」と誘われて、今回初めて参加しました。

父が大東亜戦争に召集され、衛生兵としてビルマ(現ミャンマー)にて従軍した為、戦争で亡くなった方々を慰霊することに興味があったからです。

台湾の方は大変な親日家だとは思っていましたが、日本統治時代に安心、安全、自由な日々を体験されたことによると理解しました。

日本人として出兵された台湾の方々と同じように、日本人の戦死者の御霊を戦後半世紀以上経過したのちまで、大切に祀っていらっしゃることに感激しました。このことは、広く日本の方々にも知らせるべき尊い行為であり、知るべきことだと痛感しました。

「これからの日本を創りあげる尊い頭脳や力を戦争で沢山失った」と、父が生前よく語っていました。所属したのが野戦病院だったので「医師や日赤の看護婦さんも亡くなったから、小指の先だけでも一緒に国に連れて帰って来たかった」「日本は、植民地から解放したから現地の人も協力的だった」とも。

戦前に生まれ、青春時代を戦争の中で過ごし、戦後は高度成長時代を労働者として支え続けた人々のこと、自分の意志によらず遠く離れた地で死んでしまった人々のお陰で、現在の日本の繁栄があることを忘れず、次世代へ語り継ぎたいと思います。

第20次 団員の声(感想文)全38件

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