団員の声(感想文)

「歴史を知らない自分に気づかされた」大発見の旅

第二班 柴﨑班 森澤満子

今回初めて参加させて戴き、献花式、慰霊式と今まで経験したことのない真意を掴み、魂に触れる旅でした。その背景には団長様はじめ皆々様のきめ細やかな御心配りがあったればこそと敬服いたし、感謝に堪えません。本当に有り難う御座いました。

毎日が日々感動、日々発見の旅でしたが、同時に私自身が何と歴史を知らなかったことかと恐れ戦き、とても恥じる自分を発見した旅でもありました。

思い起こせば小学校時代、GHQの進駐により、歴史、地理、修身教育を教えられることは禁じられました。小学校入学時「徳をおさめ、知恵を研き…」という歌を教わり、日本國と書く教育を受けましたが、途中、主権国家としての国民意識を喪失させられ、武道、書道、茶道といった文武両道の全ての日本の教育が禁止された時代に育ちました。GHQの占領政策で2DK住宅が建ちはじめてから、祖父母と共に暮らす大家族制度も壊され、歴史、伝統が祖父母と一緒にいる孫に伝えられることも少なくなりました。

保安堂で隣席の張さんから毎月曜日以外は近隣のお年寄りが持ち寄って軽い夕食、おしゃべり中心に集い、御英霊の御位牌を大切にお祀り下さっていることを知らされ、何と御礼を申し上げてよいのか、深く感動し涙が出てきました。

昔は、神社やお寺で神主さんや和尚さん等とよく遊び、講話や昔話を聞かされた懐かしい日々を思い出し、日本精神がここには残されていて、目前の温かい心のこもったおもてなしに心うたれ、私達日本人の日常の振舞いに少し恥ずかしい思いを致しました。

祖父が40年間、日本人と分け隔てなく台南で教育に携わり、どれ程の努力と苦労があったか考えさせられ、私がこのような形で台南に来られたことを、祖父や母はどれだけ喜んでいることでしょう。

第20次 団員の声(感想文)全38件

訪問次で探す

お問い合わせお問合せ