団員の声(感想文)

感動の旅、慰霊訪問に参加して

第二班 田口班 久保山一雄

もう20年ほど前のことですが、台湾に観光で旅行した時のことです。日月潭の近くで原住民と思われる数人の老人に会いました。自ら名乗り出て、巧みな日本語で『自分は元帝国海軍軍人で巡洋艦に乗り組んで戦いに参加していました。乗艦は敵潜水艦の攻撃に遭い沈没しました。しかし、運よく味方の駆逐艦に拾われて助かり、今日の私があります。今、持っている菓子は日本の観光客に差し上げるために作った菓子です。粗末だが心を込めている。どうぞ召し上がって下さい。』というのです。

私は、「日本のために戦いに参加したのに日本が敗れて日本を恨んでいるでしょう。」と質問した処、「とんでもない。私は帝国海軍軍人として、戦いに参加したことを誇りに思っているし、台湾が今日あるのは日本のおかげです。日本には心から感謝しています。」との返事です。私は、台湾の方の心の広さ、温かさに深く心を打たれました。

それから、年数も経ち私も老いましたが、今一度感動の旅を体験したいと台湾に出かける機会を探しておりましたところ、慰霊訪問の旅として立派な行事が行われていることを聞き、高齢をも顧みず、初めて参加させて頂きました。

小菅団長以下関係の皆さまで準備された各所への慰霊訪問は、周到な行動計画と団長の懇切な説明により、台湾近代化の礎を築いた先人の努力の跡や、海陸の戦場に散った多くの将兵の方々に対する深い敬愛の念、鎮魂の誠を捧げることにも大きな成果を収めることが出来たと思われます。加えて、訪問した各地での関係する皆さま方の日本語による温かい歓迎には心から敬服させられました。

今回の小さな旅を通じて私は、自分の国を愛することは勿論、我らの先輩たちが台湾の発展のために残して頂いた業績の一端に触れ、また、公のために命を捧げた多くの軍人・実業家・教職員等の方々の多感な生き様にも触れることが出来ました。

振り返って我が国の現状を見ますと、公の為という行動や心が薄くなり【私】が常に全面に出て、私中心の考えや行動が国中に広がっている現状で本当に嘆かわしいことだと思いを新たにした次第です。

第19次 団員の声(感想文)全28件

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