団員の声(感想文)

台湾は大国の圧力に屈せず、末永く繁栄して欲しい

第六班 副班長 本間潤子

今年も日台親善友好慰霊訪問団に参加させていただきまして有り難うございました。「佐渡から来ました」というと遠くから来たように思われる方がいますが、佐渡では明治大正時代から台湾へ移住した人達が多勢いました。佐渡島は現在人口5万人位の少子高齢化の過疎の島ですが、戦前は12万人位いて働き口を求めて島外へ、海外へと出て行ったのです。台湾へも製糖会社に働きに行ったり学校の先生になった人もいたのですが終戦時に家族共々引揚げて来ました。今でも台湾をなつかしく思っている人も多いのです。

交流会では元看護婦さん達に再会出来て楽しい時を過ごさせていただきました。その交流会についてお願いがあるのですが、歌う時間をもう少し長くとってもらえないでしょうか。飲んだり食べたりするより日本の歌をもっと歌いたい方がおられる様に思いました。伴奏用のCDや歌詩集を持って来られた方もありました。

呉国享さんは日本海をロマンチックに歌って下さいましたが、日本海は拉致や北朝鮮漁船や漁民の漂流する悲しい海でもあります。11月25日と12月3日に佐渡島の海岸に北朝鮮の漁船が遺体とともに漂着しました。佐渡には毎年五隻位の漁船が漂着するのですが、秋田県や能登半島等日本海側の海岸に次々と漂着しているそうです。

北朝鮮も台湾も1945年8月15日に日本の領有から解放されましたが、それから70余年天国と地獄程の差が生じたのは何故でしょうか。共産党一党独裁の社会主義体制と選挙で政権交代もある自由民主主義体制の違いか、圧政に屈した国民と圧政をはね返した国民の違いでしょうか。私は台湾の街角や新幹線の車内やレストラン等で談笑している人達の幸せそうな姿を見る度に、台湾が大国の圧力に屈しないで末長く繁栄し続けて欲しいと心から願いました。

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