団員の声(感想文)

人と出会う事

第二班 班長 田口俊哉

『海の彼方のニッポンを訪ねて』というフレーズを初めて聞いたのは何年前からだろうか。初めて参加させて頂いた今回の慰霊訪問の旅は、頭の中にこのフレーズがいつも有りました。

『人生というのは誰と出会うか、何と出会うか』だとよく言われます。その通りだと思います。人は大抵最初に出会うのは、親や兄弟でしょう。次に友達、学校の先生、職場の社長や同僚。それから、本、新聞、雑誌、TV等の溢れかえる情報。

約10年ほど前になりますが、たまたま車中で聞いたFM放送で、日曜討論番組を知りました。放送局がFMmimiと言って聞きなれない局で、しかも出演者はいかにも素人がやっていて、どちらかと言えば、ややぎこちない番組進行だったように思います。

一般的に民放の放送局で日曜討論などと言うまじめな番組はそんなに沢山は有りませんから、初めて聞く局名と番組内容に少し興味を惹かれました。聞いてゆくにしたがいその内容にどんどん引き込まれて行きました。そしていてもたっても居られず、思わずFMmimiのスタジオまで車を走らせました。この時が小菅様との初めての出会いでした。

それ以後は何か事ある毎に色々な情報やご案内を頂きまして、次第にこの団体は本物だと私の心のどこかで思うようになり、少しでも関わっていこうと考える様になりました。そして台湾慰霊訪問団の存在を知ることになります。なかなか優先順位が上がらず、やっと今年、第19次台湾慰霊訪問団に参加する決意が整いました。ひとえに団関係者の方々と台湾人を初めとする英霊のお導きだと感謝しております。

元々旅行に興味がない私は、慰霊の為だけの旅行という事で、よく想像出来ませんでした。福岡空港での出発式に始まり、帰国後再度福岡空港での解散式まで。完璧なスケジュール構成でした。それに旅の栞、学習資料まで準備してくださったことに深く感謝申し上げます。そして61名という沢山のメンバーを引率し、帰国まで何一つトラブルなく使命を全うされました。誠に感無量で有り、これは19回に亘る慰霊訪問団の経験による叡智で有り、ずっと変わらぬ英霊に対する一途な誠心だと確信いたしました。その慰霊訪問団の心が、逆に現地の台湾の人々の溢れる笑顔や、もてなし、そして力強い握手で直に伝わって参りました。

『海の彼方のニッポンを訪ねて』清国に勝利して我が国に割譲されて以来、台湾に思いを馳せ沢山の先人たちが命を懸けた歴史を、現地台湾でリアルに再確認し、その当時を想像し偲び、より感じる事が出来た事は何物にも代えがたい物です。そしてその歴史を今も御護り頂いている台湾の方々のひた向きな支援と奉仕に改めて感謝申し上げます。

いまだ国交のない日本と台湾ではありますが、慰霊訪問団を通しまして、日本政府に代わって、そして僭越ですが、お心を痛めていらっしゃるであろう陛下に成り代わりまして、日本の代表として永久(とわ)に慰霊訪問を続けていけますよう努めてまいります。我、決意いたします。

『人生というのは誰と出会うか、何と出会うか』
この度は様々な方々とのご縁に感謝申し上げます。台湾慰霊訪問団事務局、その他関係者皆様のご尽力に感謝いたします。これからはお客様ではなく、主催者側としてお手伝いさせて頂きたく、宜しくお願いいたします。そして最後に、先の戦いで尊い命を捧げられた英霊に対し心より感謝申し上げます。

第19次 団員の声(感想文)全28件

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