団員の声(感想文)

日本人より日本人を愛する台湾人

第五班 班長 長嶺保介

沖縄県より初めて台湾慰霊訪問の旅に参加させていただきました。沖縄と台湾は、とても近い距離で110km弱です。

沖縄でも多くの人達が台湾で生れ育ったという話は幼い頃から聞いたことがありました。しかし、大日本帝國時代にこれだけ多くの方々が日本の未来の為、台湾の未来の為に命を捧げてきた歴史を50歳になるまで知らなかった自分の無知を恥ずかしく思いました。

沖縄でも大東亜戦争で多くの方々が亡くなり、私自身の親類にも亡くなった方がいます。現在では、戦争の惨たらしさだけが語り繋げられています。確かに戦争は惨たらしく悲惨で、2度と起こしてはいけないことだと思います。にも拘わらず、世界各地で戦争は起こっているのが現状です。

今回、台湾慰霊訪問の旅に参加して、台湾の方々が戦前、戦後に限らず、人々の為に命を捧げた多くの日本人を神として祀り、町や村で立派な鎮安堂や廟を建て、守護神として多くの老若男女に見守られていることがとても疑問で、なぜだろうと思いました。

自分なりの思いですが、惨たらしさや悲惨さを語り繋ぐことは憎しみを生み、未来への一歩が遅れるのではないでしょうか。一方で台湾には、親を大切にし、人々のために正しいことを命がけでやり抜いた多くの日本人とその業績を語り継ぐ文化が、戦前の教育により、今も純粋に残っているのではないかと思います。

そして今日、台湾の方々が4万人の戦歿者やバシー海峡で亡くなった25万将兵を祀り、その他多くの日本人を供養していただいていることに心より感謝します。

私に出来ることは、自分の子供や友人知人に少しでも多く、そのような台湾のことを語り継いでいくことだと思います。

また今回、日華(台)親善友好慰霊訪問団事務局の方々、交流協会、親善協会の方々に多くのことを学ぶことが出来ました。

最後に戦前、戦後、台湾や日本の為に命を捧げられた方々に感謝と敬意を表します。有り難うございました。

第19次 団員の声(感想文)全28件

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