団員の声(感想文)

英霊が護った日本を取り戻すことが慰霊につながる

団長代行・副団長 原田泰宏

慰霊訪問の旅は、第10次に参加して今回で6回目となりました。寳覚寺で開催されている慰霊祭では、元日本人の軍人軍属や従軍看護婦の方々にお会いすることが大変楽しみだったのですが、皆さん90歳以上にもなられ、今年は目に見えてこれらの参加者が少なく、寂しく思いました。

日本人以上に日本を愛し、日本を憂え、そして大和魂を持っておられる元日本人です。本物の日本人として、本当の日本を知る貴重な日本の宝、いえ日本そのものが消えて失くなろうとしていると感じ、強い危機感と、早く日本を取り戻さねばとの焦燥感を覚えました。

今回、アメリカの潜水艦に撃沈された輸送船とともに、20万ともいわれる日本人が命を奪われたバシー海峡に面する鵝鑾鼻岬と、その海峡で奇跡の生還を果した中嶋秀次氏が海岸に漂着した遺体を荼毘に付した跡地に、私財を投げ打って建立された潮音寺に慰霊に訪れました。強い風にさらされながら、南シナ海と太平洋が合流する海域を見ていると、命を落とされた方々の無念さを思わずにはいられませんでした。慰霊訪問の旅では日本人や日本人として亡くなられた台湾人軍人・軍属が祀られている寺や廟を慰霊に訪れますが、鵝鑾鼻岬や潮音寺はまさに英霊を直接感じられる場所であり、どうすれば慰霊になるのかを考えずにおられませんでした。

今までの私の慰霊は、命を賭して戦っていただいた英霊に感謝し、ご冥福をお祈りすることでした。しかし、それだけでは、英霊の無念を晴らすには十分ではないように感じたのです。英霊となられた方々が命を賭して戦われたのは、祖国日本を護るためだと思い至りました。

今日の日本は、英霊が護った日本でしょうか。戦後、日本及び日本人は、GHQにより押し付けられた占領政策基本法である憲法を後生大事に守って、独立の気概を失い、3S(スポーツ、セックス、シネマ)に現をぬかす日本人の顔をながら日本人の根本精神である大和魂を失った、ジャパン、ジャパニーズに変革されられました。英霊が護りたかった日本を取り戻すことこそ、慰霊ではないかとの思いに至りました。

そうすると、日本で行なっている日本を取り戻す活動は、まさしく慰霊そのものに繋がることだと考えました。日曜討論番組で世界に向けて真実を発信すること、日々友人知人に本当の日本を語り、本物の日本を取り戻すように勧めることなど総てが慰霊であり、英霊と繋がるのではないでしょうか。

私にとっての台湾慰霊訪問の旅は、英霊が護りたかった日本になりつつあることをご報告し、ご安心いただくと共に、日本を取り戻す決意を新たにする旅としたいと思っています。

第19次 団員の声(感想文)全28件

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