団員の声(感想文)

主人がつぶやいた「深い意味のある旅行」…

第六班 村山班 小倉弘子

私が台湾に行ってみたいと思ったのは、親しい友人夫婦からの誘いがあったからでした。友人達と一緒が良いと言う私に、主人は「もっと深い意味のある旅行」に行こうと言ってくれたのです。

折角頂いた資料等を、ろくに目も通さず訪れた初めての台湾。

私の知識と云えば、日本と台湾との歴史的な背景は余り考えもせず、まして戦争中の出来事等、遥か大昔に僅かに社会の教科書で学んだ程度のものでした。

しかし訪れる各所で、小菅団長の物静かでありながらも、熱い想いが込められたご挨拶をお聞きする都度、徐々に散華された台湾人元日本軍人軍属のご英霊に対する敬意と感謝の気持ちがあふれてくるのを禁じえませんでした。

台中市「宝覚寺」で執り行われた慰霊祭に参列し、日本人墓地やお寺等にゴミ一つも無いように綺麗に整備されており、とても感心した次第です。

慰霊祭は粛々と進められ無事に終わりましたが、気になることが一つありました。それは色々とお世話下さる方々が皆かなりのご高齢であり、今後この慰霊祭を引き継いで頂ける後継者があるかどうかです。

また台湾の靖国神社と呼ばれている「済化宮」での慰霊式も非常に感銘深く、あの整然とお祀りされたご位牌を目の当たりにし、更に勧化堂の社殿から眺めた美しい夕日は、多くの観光客が訪れるどんな場所よりも、清らかで美しく感じました。

今回、この「日華(台)親善友好慰霊訪問の旅」に参加して、小菅団長はじめ同行の皆様方から様々な事を教えて頂き、また親切にして頂いた事に大変感謝しております。冒頭にも書きましたように主人がつぶやいた「深い意味」を、旅を終えた今、改めて噛み締めているところです。

今後この「台湾慰霊訪問団」で学んだ真実を、少しでも他の人々に伝えて、日華親善友好の架け橋となる事が出来るよう努力致します。

そして随所で我々をとても暖かく迎えて頂いた台湾の方々が、元気に長生きして下さる事をご祈念申し上げ、結びと致します。ありがとうございました。

第12次 団員の声(感想文)全26件

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