団員の声(感想文)

台湾を想う

第一斑 藤村班 中村哲

今年5月、11次団員の高原氏と訪台し芝山巌等を訪れました。その時84歳の御婦人と話をする機会にめぐまれ、聞けば彼女は終戦時女学生だった方で、とても流暢な綺麗な日本語を話される品のある女性でした。私たちは問われるままに訪台目的や12次訪問団の事などをお話しました。彼女は『日本語を話すのは60数年ぶりです。日本時代は多少の差別はありましたが学校の先生や警察官にはとてもお世話になり、今でも日本人であったことを誇りに思っています』と、日本人と日本語で話が出来ることをとても嬉しそうにしていました。彼女は戦後基隆港に上陸した国民党を見てその姿にこれが祖国の軍隊か、こんな軍隊に日本は本当に負けたのかとがっかりしたそうです。その後二二八事件が起き暗黒の時代が始まり日本語が話せなくなった事、又ある時友人の女学生といるとき友人が[禿げ頭]のことを話題にしたのを特務(秘密警察)に咎められ、蒋介石を侮辱したと言って連行され今日まで音信不通です。おそらく国民党に殺されたのでしょうと、涙ながらに語っていました。宝覚寺での再会を楽しみにしていましたが、残念ながらお会いすることが出来ず元気でおられるか心配しています。

今回は明石総督の墓参はかないませんでしたが林阿勇先生の案内で獅頭山勧化堂に参詣できましたことは大きな収穫でした。また新たに大勢の方と知り合うことが出来、現地の方との懐かしい再会ができましたことについて訪問団スタッフの皆様に感謝申し上げます。

日本政府は支那や朝鮮に対しては謝罪を繰り返していますが、元日本人である台湾の人々に対し「日本人として日本のために命をかけて戦いご苦労をかけ申し訳ありませんでした。ありがとうございました」と、なぜ言えないのか、この一言をどれだけ台湾の元日本人の方は待っていることでしょう。私は一日本人として本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

私たち訪問団は民間外交の魁として小菅団長を先頭にこれからも日台友好の絆を深め前進して行こうではありませんか。台湾独立を応援しましょう。

日本的命運在台湾 台湾翠青 台湾加油

第12次 団員の声(感想文)全26件

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