団員の声(感想文)

初めての台湾との出会い

第二班 木下班 花田繁道

私にとって第21次慰霊訪問団の旅が初めての台湾でした。記念講話、結団式、壮行会と体験談の集いを経て今まで意識していなかった日本を感じました。台湾にある感情の中に、日本が負けたとはいえ、中世から近世に於ける白人中心の欧米列強の所謂、本国のみの利益と植民地主義に対峙した日本人の気概に満ちた大和魂を引き継ごうと思われている方々が、台湾には多く居られると思いを新たにしました。

昭和22年生まれの私たちは、GHQ主導の戦後教育、すなわち今の中国や韓国程ではないにしろ、戦前はすべて悪、戦後は解放されたとの洗脳教育を受けた世代です。今回の旅で感じたことの一つに、先人が蒔かれた種と、先の戦争の意味を現地の軍神として祭られ、地域に尽くした先人を敬い、大切に継いでおられることに深く感銘を受けました。又、八田與一技師の烏山頭ダム建設の一大事業を現地で見学後、帰国後にアフガニスタンの地で志半ばで凶弾に倒れられた中村哲先生を思いました。

ちなみに中村先生は北九州市若松のお生まれ、福岡育ち、あの有名な「花と龍」の主人公として描かれた「玉井金五郎」氏のお孫さんでもあります。共通点は、筑後川の山田堰を参考とした点と、川筋気質的な人の為に立つと言う地域の気質、ひいては大和魂ではないかと思います。今後、国際社会の中で、自由日本と、自由台湾が共に力を携えて世界平和の一翼を担うことが出来るように願っています。

第21次 団員の声(感想文)全26件

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