団員の声(感想文)

大きな母の胸に、温かく包まれた気持ち

第五班 永濱班 富原浩

第16次日華(台)親善友好慰霊訪問の旅に参加して、台湾に到着しました。まず最初に台北の郊外にある烏來(ウーライ)を訪ねました。ここは観光地として有名で、私も何度か来た覚えがあります。しかし、観光地のすぐ近くの山の傾斜地に、大東亜戦争で日本の誇りある兵士として散華した高砂義勇隊戦没英霊記念碑があるとは、全く知りませんでした。そのことは、観光でしか来たことがない私のイメージをひっくり返す驚きでした。そして、石碑の文字は李登輝元総統の揮毫ということも感動の一つでした。

私たち40数名の一行は日本人らしく整列し、国旗を掲げ、国歌を斉唱しました。これはとても身の引き締まる思いでした。国歌を歌ううちに自然と涙が流れてまいりました。何か懐かしく、ふんわりとした、大きな母の胸の中で温かく包まれた気持ちでした。

沖縄ではめったに国旗は掲揚しませんし、また、国歌を歌う機会も殆どありません。今回この訪問団には、沖縄からの参加者は私が初めてだそうですが、何もかもが心に刻まれる新鮮な体験でした。この記念碑を管理し、守って下さっている人々に感謝し、高砂義勇隊のご英霊の皆様に心から哀悼の気持ちを捧げました。

私は、沖縄人である前に日本人としての誇りがあったと気付き、このような感情は初めてでした。私に、日本人としての魂があり、素晴らしい日本の誇りがあることも実感できました。

沖縄は左翼的な革新思想の島になりつつあります。私は、それを憂慮する多くの県民の一人です。なぜそのような県になったのかを日頃考えます。

私の結論は、本土でもそうであるように、マスコミ、特に沖縄では新聞が「沖縄新報、沖縄タイムス」の2紙しかありません。この2つの新聞は、紙面全体に自虐的で、反自衛隊、反米、反政府的な記事が毎日報道されています。沖縄の新聞とその他マスコミ(テレビ)は、一方的な報道しかしないと私には思われます。さらに、中学時代の学習の記憶をたどれば、軍隊は悪だと教えられていました。

このような思想環境の沖縄から参加して、今回の慰霊訪問団の地、台湾で感じることは、いかに日本が素晴らしい国であったかを改めて知ることになったという事です。全てが良かったと言えないかもしれないけれど、今こそ、私たちは戦前の日本の素晴らしさを知り、そして、その素晴らしさを取り戻さなければならないと思います。

今回の慰霊の旅は、日本の良さを大いに知ることになりました。高砂義勇隊戦没英霊記念碑の後に、森林公園、台湾の方々との夕食会、八田與一記念館、東龍宮、保安堂、飛虎将軍廟、富安宮などの訪問を通して、日本人が神様として祀られ、台湾の人々がいかに深い尊敬と信頼を日本人に寄せているかを知ることができました。

宝覚寺で、3万3千余柱に鎮魂の思いで頭を下げた時に不思議な思いがしました。多くの台湾の若い人たちが、日本を信じて戦い、死んでいきました。それほど日本人としての魂を持っていたのです。私たちは何かの形でその精神に応えなければなりません。

今から数十年も前の初めての海外旅行が台湾でした。沖縄から1番近い外国としてのなじみがありました。しかし、今まで、精神的には1番遠い国の一つだったのだと思いました。この旅を通じて台湾の方々と心が近づき、私たちの親愛なる友人であると強く感じました。

今の若い人たちが自分の国を愛し、誇りを持ち生きていけるように、何かをしなければならないと思います。日本が将来素晴らしい国になってほしい、そのために、日本人の一人ひとりが今一度、愛国心とは何かを真剣に考えなければなりません。私も自分の身の回りから一歩一歩努力をしていきたいと思います。

第16次 団員の声(感想文)全25件

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