団員の声(感想文)

終戦時まで日本の臣民であったことの誇り

第六班 佐護班 三好誠

英国の格言、「フレンド イン ニード イズ フレンド インディード。」

必要な時の友こそ本当の友である。困った時に進んで助けてくれる。その典型がこの度の震災であった。

日本の統治時代を知る人は少ない。日本の悪業を刷り込まれた世代、無関心層を含めて2300万の台湾同胞が230億円の募金に応じたのは、1人平均1萬円を出して下さったことになる。しかも東北は内地でも縁遠い。見知らぬ人たちの島なのだ。

私事で恐縮だが、台中の中日海交協会副会長、林政徳氏の初対面の言葉は「私はハヤシマサノリです。」終戦時まで日本の臣民であったことの誇り。本土の人々以上に純粋な愛国心を持ち、謙虚な人柄で日本人を尊敬する姿勢を保ち、年少の私に行届いた氣配りを見せる紳士であった。アコーデオンの名手でカラオケは軍歌を唄い続けて日本語ばかり。

そして驚いたことに日本語の絵入り格言付き日めくりカレンダーを、カラー印刷で製作されたこと。林政徳氏は絵も達者で、常々お便りにも風景画など添えられ
ており、これを編集して日本人のために印刷されたことには、感謝で胸が詰まった。

今回の訪問でお会いできると楽しみにしていた処、御病気で参加できず、早速見舞状を送ったら入違いに早目の年賀状が来た。

池の鯉の絵に恭賀新年、いつもお世話になりまして有難うございます。また会える日を楽しみにしております。林より。

病人から慰められてしまった。これはもう金銭の枠を超えた友情の偉業だ。しっかりと受け止めて心に刻みつけ感謝しなければならない。忘れさせぬよう広く伝え続けて行かなければ、罰が当る。

第13次 団員の声(感想文)全22件

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