団員の声(感想文)
宝覚寺に響く「鎮魂の譜」の音色
第四班 中島班 中村哲
私は3年続けて訪問団に参加していますが、これまで何一つ団に貢献出来ておらず、少しでもお役に立てばと思い今回訪台前に2度、10月と11月にインターネットに書き込みをしました。過去自分がそうであったように、観光目的で台灣を訪れる多くの日本人旅行者に宝覚寺慰霊祭の参加を呼びかけました。慰霊祭を、日本の歴史を、絆を知っていただくためです。その結果かどうかは定かではありませんが、多くの日本人観光客が旅の途中に足を止め日本人墓地にお参りしてくれました。中でも大阪から来られた40代のご夫婦にお話を聞くとネットの書き込みを読んで知ったとのこと。いまさらながらネット社会の力に驚きました。
今回の訪問におきましても新しい出会い、発見があり、懐しい人々との再会が出来ましたことは団長はじめ事務局の皆様のおかげと感謝いたしております。各地での歓迎会ではいつに無く大歓迎でお話が弾んだことは言うまでもありません。特に高雄での夕食会での歓迎振りは一番の賑わいで台灣の「ふるさと」といった感じでした。台灣支部長黄明山ご夫妻には大感謝です。
烏山頭水庫近くに八田與一記念公園が新しく整備され参観できましたことも新たな収穫でした。台灣の人々が戦後の戒厳令下の政治弾圧を恐れず、八田夫妻の墓を建て銅像を守り長い間、毎年記念行事を行ってきたことを日本人は決して忘れてはいけないのです。昨年の暮れに石川県の「金沢ふるさと偉人館」を訪れたとき許文龍先生寄贈の八田技師の胸像がふるさと館裏庭の角にひっそりとあったことを思えば台灣の人々の熱い想いが分かるというものです。今回ご一緒した「金沢ふるさと大使」の木下嘉平氏には、これからも八田ご夫妻の偉業を金沢市民はじめ全国の日本人に知らしめるために頑張っていただきたいと思います。
訪問団最大の目的であります元日本軍人、軍属台灣人戦没者宝覚寺慰霊祭における小菅団長の祭文を聞き涙したのは私だけではないでしょう。台灣代表のご婦人の言葉に「なぜ、天皇陛下は台灣をみなしごにせず独立させてくれなかったのか。日本が戦争に負けたことが一番悔しい」との言葉には胸が熱くなりました。今回初参加の中島公明氏の奏でる「鎮魂の譜」のラッパのネイロにはご英霊もさぞかし喜ばれたのではないでしょうか。
南の枋寮にある東龍宮に初めてお参りしましたが、訪問に至る経緯についてのお話を団長から伺い参加者一同驚きと日台の絆をさらに強く感じたのではないでしょうか。
台灣を愛する台灣大好き人間の一人としましてはこれからも出来る限り台灣を訪ね日台友好、親善、慰霊の旅を続けて行きたいと改めて思っております。
第13次 団員の声(感想文)全22件
- 凡生を我國に禀くるもの 誰かは國に報ゆるの心なかるべき(谷尾侃)
- 日本人よ台湾に学べ(日高誠)
- 保安堂で結ばれた不思議な縁(松俵義博・松俵茂子)
- 日台は深く地下水でつながっている(永田昌己)
- 「恥ずかしい」と「感謝」の訪問(田中道夫)
- 日本にとって真の友人である台湾(金澤明夫)
- 正に、台湾国あげての、慰霊団受け入れ態勢作りに感謝(下田健一・下田純子)
- ご慰霊の旅に終りはない(日吉淳治・日吉悦子)
- 台湾は日本にとって大切な絆で結ばれた国(中島公明)
- 慰霊訪問は日本を代表する事業(岩本宣善)
- 一度行けば再び訪れたくなる台湾慰霊の旅(佐護美和子)
- 台湾の人たちとのもっと深い心底からの交流を求めて(小濱善和)
- 初年兵の時台南で任務していた叔父に代わって(森下学)
- 念願適った六氏先生墓(古賀誠)
- 宝覚寺に響く「鎮魂の譜」の音色(中村哲)
- 謙虚に学び合い助け合う(小野正明)
- 日本と台湾は精神的には名実共に一国という実感(永石辰郎)
- 戦争がこんなにも身近な旅(石原一二三)
- 台湾に散華の御霊一万余祖国の平和に生きる人待つ 台湾で最も愛される日本人、八田與一を訪ねて(木下嘉平)
- 終戦時まで日本の臣民であったことの誇り(三好誠)
- 馬政権も無視できない慰霊大訪問団へ(反田邦彦・反田由美子)
- 日本にもらった愛を忘れてはならない(頼永博朗)