団員の声(感想文)
台湾の人たちとのもっと深い心底からの交流を求めて
第四班 副班長 小濱善和
台湾に関しては、メディアを介して、日本の台湾統治時代の末期に、軍人・軍属として日本人とともに多数の台湾人が犠牲になったこと、台湾の発展に寄与し現地の人たちに今でも尊敬される日本人が存在していたこと、それらの慰霊碑等が各地に点在していること、台湾人は並べて親日的であること等の簡単な知識しか持ち合わせていなかった。
したがって、台湾統治の時代はただに過去のこととふんぎっていたわけではなく、実のところ考えたことすらなかったのだ。まったく無関心だったといってもいい…他団員諸兄の詰責を甘んじて受けるしかない。
今回の初めての訪台も、心の中では実は、慰霊訪問という大義にかこつけて、自分自身の念願である来年以降の中国語留学に向けての環境づくりの一環と考えての訪問団参加だった。普通の旅行(ツアー)ではおそらく体験することができない、上っ面ではない視点からの多くのことが体験・体感できるのかもしれないと淡い期待を抱いていたのだった。
期待をはるかに超えた体験だったと感じている。帰国後、地図上で行程を正確に辿れないほどにハードな移動スケジュールだったように思うのに、訪れた各所の慰霊碑や墓碑と、それらを鎮守なさっておられる現地の人たちの親しげな表情・様々な心からのおもてなし等を各々、断片として鮮明に思い起こすことができる。こんなほのぼのとした感情の繰り返しは久しぶりのことだ。
その台湾の人たちとのもっと深い心底からの交流を求めて、長期語学留学か、あるいは写真や絵の材料になる風景を求めての旅行か、きっと再訪する。
今後、一身上の環境が思いのままになるならば、来年の宝覚寺慰霊祭は現地からの参加になりそうな…!?
第13次 団員の声(感想文)全22件
- 凡生を我國に禀くるもの 誰かは國に報ゆるの心なかるべき(谷尾侃)
- 日本人よ台湾に学べ(日高誠)
- 保安堂で結ばれた不思議な縁(松俵義博・松俵茂子)
- 日台は深く地下水でつながっている(永田昌己)
- 「恥ずかしい」と「感謝」の訪問(田中道夫)
- 日本にとって真の友人である台湾(金澤明夫)
- 正に、台湾国あげての、慰霊団受け入れ態勢作りに感謝(下田健一・下田純子)
- ご慰霊の旅に終りはない(日吉淳治・日吉悦子)
- 台湾は日本にとって大切な絆で結ばれた国(中島公明)
- 慰霊訪問は日本を代表する事業(岩本宣善)
- 一度行けば再び訪れたくなる台湾慰霊の旅(佐護美和子)
- 台湾の人たちとのもっと深い心底からの交流を求めて(小濱善和)
- 初年兵の時台南で任務していた叔父に代わって(森下学)
- 念願適った六氏先生墓(古賀誠)
- 宝覚寺に響く「鎮魂の譜」の音色(中村哲)
- 謙虚に学び合い助け合う(小野正明)
- 日本と台湾は精神的には名実共に一国という実感(永石辰郎)
- 戦争がこんなにも身近な旅(石原一二三)
- 台湾に散華の御霊一万余祖国の平和に生きる人待つ 台湾で最も愛される日本人、八田與一を訪ねて(木下嘉平)
- 終戦時まで日本の臣民であったことの誇り(三好誠)
- 馬政権も無視できない慰霊大訪問団へ(反田邦彦・反田由美子)
- 日本にもらった愛を忘れてはならない(頼永博朗)