温故知新

松本翔太

今年も終戦記念日の家族参拝に参加させていただきました。昭和20年8月15日は決して忘れてはいけない日だと感じています。私はこの会に参加するまでは、比較的自虐史観が強く「戦争はいけないものだ」と思っていましたし、初めてこの会に参加したとき、失礼ながら「右翼団体」とも感じました。

私は長崎出身です。長崎では毎年8月9日に原爆記念の一環として平和集会が行われます。平和集会がある日は、小中高、全学校が登校日となり、そこで平和について学びます。戦争はよくない。周りの人を大切にしよう。亡くなった人のことを振り返ろうという時間を毎年過ごすのです。

中学校時代には「少年平和と友情の翼」という企画を通じて、実際に沖縄へ行くことが出来、沖縄戦の惨状を勉強しました。また高校時代は「高校生一万人署名活動」にも参加しました。被爆地出身者として思いをこめて核廃絶のために署名活動を行いました。

大学進学するにあたり、祖父から大変ありがたい言葉を頂きました。それは「人生で一度でいいから知覧にどうしても行ってほしい。自分と同じような歳で『御国のために』と言って亡くなった人たちを見てこれからの人生をどう生きるかを見つめなおしてほしい」と強く勧められたのです。早速知覧に行きました。費用も祖父からの施しでした。そこで見た遺書に涙したのを今でも鮮明に覚えています。

特攻の遺書はあまりにも字が美しく、また決意と覚悟を持ったような生き生きとしつつも悲しみも感じられるその文脈からは、到底強制的な洗脳教育であったように感じませんでした。ですから、自虐史観をするのではなく、道徳観があふれ、他者を思う古き良き日本をもっともっと取り戻さねばと考えるようになりました。

スタジオ日本日曜討論に参加し、学ばせていただく中で、最初は「白人はよくない」とか、「アメリカはこういう人種だ」とか、「コロナは…」といった極端な考え方をしていました。それについても今振り返ると勉強不足だったのかなと思います。

今の日本を心配する方が増えてくるように、私自身も故を温めて新しきを知る必要があるように思います。

最後になりますが、英霊の皆様、いつもお守りくださりありがとうございます。来年もまた参ります。

参拝者の声(感想文)(全29件)

敬称略50音順。但し、家族は「長幼の序」に従った。

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