団員の声(感想文)

感動の慰霊訪問の旅で得たもの

第一班 津田班 松永達始郎

今回初めて参加させていただきましたが、18年もの間「日華(台)親善友好慰霊訪問の旅」を企画され、続けてこられた小菅団長には敬服いたします。また、その意味も少しは理解できたように思います。更にこの4泊5日の旅を恙なく進められるよう準備された関係者の皆様に感謝と御礼を申し上げます。

参加のきっかけは、慰霊訪問団顧問の横尾先生に台湾についてや、慰霊訪問の旅に参加しての話を伺っている内に行ってみようかという気にさせられ、その場で申し込んだのでした。台湾は親日であるという程度の認識で、歴史的な知識はほとんど持っていなかったというのが正直なところです。

私は、終戦の時は3歳で、父は軍用の鐡を製造する工場の技師で、兄も小児マヒを患い、我が家には戦地経験者もいなく、悲惨な戦地の体験談等聞いたことはありませんでした。従って客観的な資料等でしか知る術もなく、教育も受けていません。

ところが、今回の旅で一変しました。毎年11月25日に催される「宝覚寺」での慰霊祭に参列するのが最大の目的ではありますが、のみならず「海明禅寺」「鎭安堂飛虎将軍廟」、烏山頭ダム、八田與一・外代樹ご夫妻墓所、八田與一記念公園、「富安宮」、台湾の靖國神社と言われる「濟化宮」、芝山巌・六士先生の墓、二二八記念公園等々、数多くの霊場があり、日本人を祀ってある事実を目の当たりにし、恥かしながら驚嘆した次第です。行く先々で国歌斉唱、献花、焼香を行うのですが、中でも国歌斉唱の時、なぜか咽て途中で歌えず涙が溢れ密かに目頭を押さえるという、めったにない経験もしました。

日本人でありたかった台湾人、今なお台湾の為に功績を残した日本人に恩義を感じ、祀り、敬礼している台湾の人たちに敬意を表します。

ある日、日本教育再生機構顧問の東城百合子氏が、「日本人の留学生は、自分の国の歴史も知らず、祖国を愛することも知らない」と驚く外国人に巡り会い、「それは、我が国の伝統の歴史は忘却され、愛国心も民族の誇りも忘れた日本人が、続々と育っていることだ」と嘆いている記事を読みました。正に真実の歴史や愛国精神を教育していかなければ、今後の日本は危ぶまれると言っても過言ではないでしょう。

国として、国民としてどうあるべきか、どうして行かなければならないか真剣に考えなければならない時だと、今回の慰霊訪問の旅で改めて考えさせられました。

第18次 団員の声(感想文)全18件

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