団員の声(感想文)

温故知新・百聞不如一見

第二班 副班長 湯下雅俊

大山氏からの再三のお誘いと、小菅団長の「台湾の方の高齢を考えると、実情を知るには今年が最後のチャンスかも知れない」とのお言葉に、初めて参加した慰霊訪問の旅でした。

私には慰霊訪問の他に確かめたい事がありました。それは日本が統治していた韓国(朝鮮)と台湾が、敗戦を境にどう変わったのかを比較することでした。小学校5年で京城(ソウル)から引揚げた私は、同窓会で3度韓国を訪ねました。訪問の度に日本統治時代の色合いを消しているのを見ました。一方、台湾は親日的で、日本統治時代の色合いを多く残していると聞いていました。それを自分で確かめたいと思ったのです。

海明禅寺に始まる各地での慰霊、史跡の見学を通して、親日感は私の想いをはるかに越えるものでした。台湾の人達の、報恩、感謝の精神は、今の日本人が大いに学ぶべきだと思いました。韓国と比べてその違いの大きさはどこからくるのか。祖先を祀り、国を愛する教育が台湾人に行き届いているからではないでしょうか。台湾人は、自分の国に自信と誇りを持っているのを強く感じました。

移動中のバスから見た街の風景で驚いたのは、スクーターの多さと整然とした駐車、貨物車の後ろには車のナンバーと同じものが大きく書かれていること。また、信号には待ち時間の表示があること。観光バスの背面には運転手の名前が表示されていること。そこにはルールを守るという教育が徹底され、人々もこれをきちんと守っている姿がありました。

韓国と台湾の比較を考えて訪れた台湾でしたが、「台湾に学べ、日本人よ、誇りと自信をとり戻せ」の旅になりました。

健康に留意し、第19次訪問団に参加したいと思います。小菅団長はじめスタッフの皆様、ありがとうございました。

第18次 団員の声(感想文)全18件

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