団員の声(感想文)
子供の頃に感じていた日本があった
第六班 沼田班 大石憲
私は今回、2泊3日のBプランで参加させていただきました。初めての参加であり、全く初めての海外旅行ということもあり、期待と同時に緊張感を抱きながら出発いたしましたが、桃園空港に到着した時には、台湾の土を初めて踏んだ喜びと感慨があふれてきました。
11月24日の夜には台湾台日海交会主催の歓迎夕食会が行われ、会場に入ると台湾の方々が大きな拍手で出迎えて下さいました。日本の軍歌を声高らかに意気揚々と歌われるお姿は、かつての日本統治時代のことを懐かしく思い出しておられる様子で、日本国民であったことを大変誇りに思っておられることが強く伝わってきました。台湾の80歳代以上の方々とお話をしておりますと日本語が大変お上手で、日本人の80歳代から上の年代の方々と似通ったお人柄、古来から受け継がれてきた日本人らしさというものを感じ、まるで日本の方々と接しているかのような錯覚を起すほどでした。夕食会は終始、和気藹々とした雰囲気で笑い声が絶えず大盛況で、日本と台湾の深い絆を実感したひと時でした。
11月25日の宝覚寺での慰霊祭は、今回の旅の中でも最も主要な行事でした。日本人と台湾人のどちらも日本軍人として国のために戦って散っていかれた方々であり、その御霊を慰霊するということは大変重要なことで、次世代に受け継がれ、今後も末永く続けていかなければならない事であると認識いたしました。
同日午後には台湾の靖國神社と言われます濟化宮に行きましたが、ご英霊のお位牌のあまりの数の多さに驚きました。こんなにたくさんの方々が戦地に赴かれたのかという思いと、現在でも大切にお祀りをしておられることに深く感動し、胸が熱くなりました。
11月26日には台北の芝山公園の六士先生墓所と学務官僚遭難之碑に行きましたが、遭難された6人の先生方は、ご自身の犠牲を省みずに台湾の教育の近代化のために命がけで尽くされたことを思いますと、まずこのことを知らない日本の方々に伝えていかなければという思いになりました。まさに台湾統治というのは、教育をはじめ全てにおいて、本当に命がけであったということだと感じました。
今回の旅を通して、台湾の近代化のために尽くされた先人の方々の偉業に対して尊敬の念を覚え、日本と台湾の絆を強く感じました。台湾のことを以前から話には聞いていましたが、実際に行ってみることで実感がわき、台湾へ寄せる思いが以前より深まった感じがいたします。台湾の歴史や政治についてはまだ知らないことが多いので、これからさらに学んでいきたいと思います。
慰霊訪問の旅に参加させていただきましてありがとうございました。
第18次 団員の声(感想文)全18件
- 台灣との絆の深さに感銘(松俵義博・松俵茂子)
- 日本人として台湾日本語世代の方々の人生と心情に寄り添いたい(原田泰宏)
- 行く度に感動深まる台湾慰霊訪問の旅(大山猛)
- 「感謝と責任」を実感した旅(津田建一)
- 身はたとい 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし大和魂(永濱浩之)
- 父が何よりも喜ぶ親孝行が出来た(沼田真清)
- 温故知新・百聞不如一見(湯下雅俊)
- 私には何ができるのだろうか。何をなすべきであろうか。(福田章枝)
- 自分の心のあり方を見つめる旅(山口衛)
- 感動の慰霊訪問の旅で得たもの(松永達始郎)
- 過去の歴史を知り、未来の歴史を創る(岡根智美)
- 台湾で神様になった日本人巡査を訪ねて(根之木昭憲)
- 「誠を感じ合う」慰霊訪問(冨田昇一・冨田隆子)
- 子供の頃に感じていた日本があった(鶴岡邦彦)
- これからも慰霊の旅に参加を(本間潤子)
- 幻の如く蝶が舞った烏山頭ダム(林雅子)
- 子供の頃に感じていた日本があった(大石憲)
- 安らぎと晴れ晴れとした思いを齎らした旅(鶴井博理)