団員の声(感想文)

子供の頃に感じていた日本があった

第五班 永濱班 鶴岡邦彦

少年のころ感じていた日本人の心を見失ってからどのくらい経ったのでしょうか。あのころは、父親も親戚の伯父たちもみな戦前の教育を受け、従軍も経験した人ばかりでした。その為、私たちに対する教育もそれなりに厳しいものであったと思います。

ところが、私たちが中学・高校生になったころには、今のような日本人の誇りを失う教育しか受けさせてもらえませんでした。間違えた自由であり、間違えた人権です。そのため、昔を懐かしく思い今の世の中に諦めさえ感じていたのです。そんな時、この慰霊訪問団の存在を知り「海の彼方のニッポンを訪ねて」の言葉に魅かれたのです。

実際に参加させていただいて、言葉で感じた以上の大きな感動をいただきました。本当に今の日本で失われてしまった、私たちが子供のころに感じていた日本があったのです。そして、人としての優しさがありました。それが日本でないことは多少悔しく思いますが、現実に存在することは日本人だけでなく、台湾の皆さんと共に喜ぶべきことだと思います。これからは、この感動を自分だけのものとするのではなく、日本国内にいる日本人のような若者たちが本当の日本人となれるよう、微力ながらお役に立てればと思います。

最後に、何の知識もなくただ言われたとおりに動くだけの私のような者を引率していただき、色々とお世話いただきました団長をはじめ団の役員の皆さま、スタッフの皆さまに心よりお礼申し上げます。また、この慰霊訪問の旅がこれからも盛会に続きますことをお祈りいたします。

第18次 団員の声(感想文)全18件

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