団員の声(感想文)

安らぎと晴れ晴れとした思いを齎らした旅

第六班 沼田班 鶴井博理

お恥ずかしいことですが、この様な趣旨の訪問団があることを、今回参加して初めて知りました。少し考えてみれば、日本軍として戦った方がいらしたのなら当然戦死された方もいらっしゃるわけですが、それでも日本ではそのようなことが殆ど意識されてこなかったということは、私も含め今の日本が筋を通すということに無頓着になってしまった表れと思われます。

台湾に関しては、世界でも親日的な国であること、そしてその理由が、我々の先人が台湾の発展に尽くしたからであることを、多少は本や映画から知識としては漠然と知っていた為、台湾には何度か行っていました。日教組によるかなり偏よった教育もある程度は意識しており、自分なりに、真実を描いたと思われる本なども読んでいたのですが、それでも心のどこかに負い目のようなものがあり、それを埋め合わせるような真理があって台湾への興味が強かったのかもしれません。

事情は悉には知りませんでしたが、台湾の方々に申し訳ないと感じていたことが以前から2つほど有りました。1つは、原台湾人日本軍人が軍人恩給の給付を求めて裁判を起こしたのですが、最高裁まで行って結局日本としては給付を認めない、という結果になりました。小菅団長からお伺いした話では、実は国家間での補償はしていたのですが、国民党政権が元日本軍人の方々に給付をしなかったとのことでした。もう1つは、日中国交回復が行われた時に台湾と断交してしまったことです。蒋介石総統に関しては様々な見方がありますでしょうが、台湾の方々に対しての重大な裏切りであったことは釈明できません。また、統治の初めの頃は心ならずも力を用いて治めなくてはならないこともあったようです。

それにも拘らず、日本に対しての熱烈な好意を抱き続けてくださり、また、東日本大震災の時には信じられないほど多額の義捐金をお送り下さったことなどは、台湾の方々の情諠の厚さと共に、先人達が文字通り命を賭して台湾を愛し、その発展に尽くしたことの証なのでしょう。

私は遅れて合流したのですが、それでも参加した行事の悉く、そして学習資料の一つ一つが入念に準備されたものであることが伺われ、小菅団長を初めとしたスタッフの方々の熱意と使命感がひしひしと伝わってくる気が致しました。

今回、筋を通すという意義に則った訪台ができたことは私の中でも、安らぎと晴れ晴れとした思いを齎して下さいました。

おそらく中国と日本との関係は今後ますます厳しさを増していくことが予想されますが、蔡英文氏が新総統に選出されたのを天の配剤として、日本と台湾とが手を相携えてともに発展していくことが遺された者の務めではと思います。

第18次 団員の声(感想文)全18件

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