終戦記念日護国神社に参拝して母を思う

道崎光義

私の父は少年兵の志願兵でしたが、無口な方だったため余り戦地の事は多く語りませんでしたが、母は亡くなる直前まで「教育勅語」をよく唱和しており、私が「教育勅語を言えるようになったら終わりだね」と言っておりましたが、そんな母も3年前93歳で他界しました。母は昭和18年から19年にかけて軍属タイピストとして、シンガポール、スマトラの軍司令部に勤務したことがあり人生で一番楽しかったことをよく話してくれました。

戦地から多くの戦友が国の為に散った方々の遺品や写真を持ち帰っておりましたので、ご家族を探し、一緒に墓参りをしたこともあり、戦友会には毎年全国を周り慰霊して、よく靖國神社に参拝するのを楽しみにしておりました。

こよなく軍人を愛し、戦死した方を大事にしておりましたので「自分も死んだときには軍歌で送ってくれ」との遺言でした。母の遺言通り、母の軍属姿の写真や戦死した戦友との写真を軍歌に合わせてCDを作り、祭壇は菊の花で日の丸を作り、御棺は国旗で包み皆で送り出しました。母も喜んでくれたと思います。

戦争を好きな者など誰もいませんが、戦争は国と国との正論の戦ですので、勝った方が正論となり、負けた方が賊軍となり、国際法も力が優先される世界です。中国は南シナ海を侵略、日本領土の尖閣諸島も奪おうとしております。また隣国の韓国も慰安婦問題や徴用工賠償など解決済みの問題を何度も棚上げし、北朝鮮は日本人拉致を解決しようとせず、核ミサイル開発を進め、ロシアは日本の領土である北方領土を返還せず・・・等、日本を取り巻く厳しい現実を国民は認識しなければならないと思います。

真の平和とは、領土を護ることにある。

一旦領土を奪い取られれば、それを取り戻すには武力しかありません。今は日米安保条約の傘の下に守られていますが、いつまでも米国が守ってくれるとは限りません。平時の時こそ自国を防衛する力を備える必要があると思います。

祖国を守るために命をかけて戦って戦死された方々を英雄として奉り、現在生きていることに感謝して、国民全員で慰霊すべきではないでしょうか。

参拝者の声(感想文)(全26件)

敬称略50音順。但し、家族は「長幼の序」に従った。

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