終戦記念日の護国神社への家族参拝に参加して
木下修
これまで毎年年始とお盆には護国神社に個人で参拝しておりましたが、今回初めてこの催しに参加させていただきました。初めて昇殿参拝での慰霊祭が終了した後、参集殿での直会にて多くの子供たちが教育勅語や五箇条ノ御誓文の暗唱発表を披露してくれました。これを見て、この子供らが将来本当の日本人としてこのまま成長していくことを願わずにはおられませんでした。
私はこの時期になると毎年憂鬱で暗澹たる気持ちになります。それはメディア、とりわけNHKがいつまでも東京裁判史観そのままで「日本が悪かった、そして多くの国民が戦争の犠牲者になった」と、これでもかこれでもかと振り撒き、うんざりするからです。これは快々しく大儀に殉じた英霊に向かって大変な侮辱をしていると思います。また特にこの問題に限りませんが、メディアの論調の中に違和感があるのは「人の死」というものに絶望感や忌避感を大変強く強調し過ぎているとも感じます。そうではなく、死があるからこそ、何に殉じたのかを大切にするべきだと思います。
時折、国際機関が色々な国の青少年に行った意識調査の記事が、媒体に出ることがあります。そこには日本の青少年に見られる特殊な意識が表れています。それは幸福感や満足感、或いは自己肯定感が希薄で、大人になっても尊敬されるような人になどならなくても、ただ小ぢんまりと暮らせれば良いというような夢の無い人生観や、虚ろな自信しか持っていない青少年が多いことです。
元来人間は太古の昔から群れの中で生活していました。その中で助け合いながら敵や災害から身や群れを守り生きてきました。その中で仲間を助け貢献することで認められ仲間の尊敬を受けることが一番の自己実現を満足させることだったと思いますし、今でも人間の本質は変わっていないと思います。
それから日本の歴史学会とはおかしな学会です。高校生だった娘に「五箇条ノ御誓文」のことを話した時、今は「五箇条の誓文」と習うのだと聞いて唖然としました。また、聖徳太子ではなく、「厩戸皇子」と習う話など何故日本の誇れる歴史を貶めるようなことばかりするのでしょう。歴史学が本当に科学であれば、新しい資料、文献、証言があれば、それに基づいてそれまでの歴史も見直されるはずですが、彼らの頭は東京裁判史観や階級闘争史観から一歩も変わりません。これは正に宗教の世界でしょう。宗教であれば仮に教義に疑問があっても、それは信心が足りないからとされます。例えばキリスト教ではガリレオも地動説を主張して処刑されました。先の大東亜戦争に於いてもマッカーサーの議会証言や近年ヴェノナ文書が公開されても彼らの信心が揺らぐことはありません。経済学者のケインズは、人は二十歳までに信じたことは一生変わらないと言いましたが、GHQに洗脳されてしまった彼らが監修した教科書を使って我々の子供たちを教育されたら堪りません。世の親たちはこのことに対して本当に怒ってもいいと思います。
先に述べた日本の青少年の特有な考えについてですが、これは実は己のアイデンティティの崩壊、或いは希薄さが原因にあると思います。誰が世界中の国に頭を下げ続けなければならない自らの属する群れである国、郷土、国民に貢献しようと考えるでしょうか。現在日本の病巣の根本的な原因は、ここにあると思います。従って今の学校教育を信頼できない以上、親自身で子供を教育する必要があると思います。
因みに人間の脳には古い脳と新しい脳があるそうです。古い脳は大体5,6歳から10歳乃至12歳にかけて発達し、その後は新しい脳が発達していくそうです。また古い脳は美醜、いっぽう新しい脳は損得でものを判断します。つまり小学生頃の古い脳が発達する時期が、人間の基本的な価値観を教える時期です。この大切な時期に国の成り立ちや、先祖の歴史は勿論、親も率先して、ものの善悪や卑怯を嫌う心、作法や振る舞い、家族や社会との付き合い方をしっかりと愛情を込めて躾ける必要があります。教育勅語は良いお手本です。こうしておくと間違いなくその後は自らの力で健全で逞しく成長していきます。
幕末から明治にかけて欧米人が、お雇い外国人も含めて大勢来日し、日本人のことを記録や日記に残しています。そんな彼らがおしなべて日本の社会、日本人の子育て、子供や青年の振る舞いを賞賛しています。つまり昔の日本人がやっていたことは間違いではなかったということの証明です。昔はこのようなことを考えなくても周囲を見習えば大体よかったのですが、現在では昔のことは『古い』から悪くて、『進んだ新しい』ことが正しいと大抵の人は思い込んでいますので、周囲の風潮に流されて大切なことを見失わないように気を付けなければなりません。
護国神社の英霊も日本の国体と誇りある祖国を守るために命を捧げたのです。何もかも悪かったと、自らを卑下して周りの国々やアメリカの顔色ばかり窺うような日本になってほしいとは思ってなかったはずです。このことに気付いた親御さんは、是非この様な機会をとらえて本当の日本精神や英霊の御心を子供たちに教え伝える責任があると思います。そうすれば彼らはきっと素晴らしい日本人に成長し、日本は英霊に誇れる素晴らしい国になっていくはずです。
参拝者の声(感想文)(全26件)
- 家族揃って参拝することが大事(伊東季華)
- 終戦記念日護国神社家族参拝(井上恭子)
- 英霊が喜んでおられた(大山猛)
- 親から子へ、子から孫へ(茅野櫻)
- 祖父の願い(茅野慧)
- 終戦記念日の護国神社への家族参拝に参加して(木下修)
- 「家族」という必要性が問われている時(小菅健太郎)
- 歴史に向き合う素晴らしい一日でした(坂本美里)
- 自分のため他者のため(坂本一栞)
- 終戦記念日護国神社家族参拝に参加して(佐竹冬子)
- 僕たちのコロナでの出来事などは比べ物にならない(佐竹一仁)
- 暑さに負けず護国神社に着いて良かった(佐竹晴仁)
- 英霊へ感謝する日(田川香代)
- 8月15日終戦の日「陛下への感謝を、そして次世代へ継承」(田口俊哉)
- 家族参拝は終活であり生き甲斐でもある(津田建一)
- 家族参拝を終えて(中村那津子)
- 令和2年8月15日「終戦記念日に護国の英霊に追悼と感謝の誠を捧げる家族の会」に参加して(原田泰宏)
- 英霊に対し心から黙祷を捧げるような国へ(廣瀬知晴)
- 戦争で亡くなった方々の偉大さを知ることが出来た(廣瀬優莉)
- 大切な人や国の為に(廣瀬友那)
- 令和2年8月15日終戦記念日を護國神社にお参りして(福田章枝)
- 終戦記念日に護国神社に参拝をして(三嶋由香)
- 終戦記念日護国神社に参拝して母を思う(道崎光義)
- 8月15日(宮原泉)
- 英霊の方々とご先祖様へ感謝できる日(山辺貞子)
- 終戦の日に思う(湯下雅俊)
敬称略50音順。但し、家族は「長幼の序」に従った。
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