団員の声(感想文)

慰霊訪問に参加して日本人より逞しい台湾の人々の気持ちを学びました

第五班 岩本班 日高誠

蒋介石が戦後日本の統治を悪とし、総ての財産を没収したが、それ以上に台湾人の洗脳教育を行ったと私は思います。米国が日本を占領し実施して来た最大のものは日本人の洗脳教育です。台湾の人々はそれに耐えて、やがて政権が変わっても、良いものは良いとし悪いものは悪いとする良誠を失わなかったのです。

私は今回初めて台湾に行ったが、その根本精神が存在することを身体で感じました。

保安堂の話、潮音寺の話、飛虎将軍廟の話、烏山頭ダムの八田先生の話、奇美博物館の許文龍先生の話、勿論最初から宝覚寺に於る慰霊祭に参加する事が目的であったが、特に感心したのは境内に在った日本人の遺骨安置所を見たことです。日本では各都市が米軍の空襲で戦争に合い、数え知れぬ国民が犠牲になったが、その遺骨は地域住民や地区のお寺で民間の人達が供養しています。国家として何等実施して居ないのです。毎年8月15日に日本武道館で慰霊祭が実施されて、天皇陛下以下政府要人も無宗教方式で実施されているが、日本遺族会の会員でなければ会場に入場出来ないのが実状です。私も兄が戦死しているが、厚生省の役人に阻止されてくやしい思いをしています。戦争で一家全滅した友人も同様です。即ち湖塗しているのです。

台湾の北・中・南から1万4千を集めて、然も外国人である日本人の遺骨を安置して下さって居ます。天と地の差があるのではないでしょうか。

我々日本人が日本の為に戦死した台湾人の慰霊に訪れるのは当然の義務であると思います。

それにしても李登輝総統の偉大なる人物像には感心しました。明治の日本人の思いが致します。現在の日本には何処にも見当たりません。せめて団長である小菅亥三郎氏がその志を同じくする一人であると信じ、敬意を表する次第です。道中ヨチヨチ歩きの老人を労わって下さった団員のみなさんに御礼申し上げます。

第11次 団員の声(感想文)全19件

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