団員の声(感想文)

2度目の感謝と感激の旅

第五班 班長 岩本宣善

訪問先でのそれぞれの所感は他の方の筆に譲って、参加されなかった方の為に私は総括的に書いてみたい。最後の晩、台北の広東料理のレストラン『華漾大飯店』でご指名により小生が〆の挨拶をした内容に若干肉を付けたものである。参加された方は又かとお思いでしょうがご容赦を願いたい。

去年初めて参加した初年兵は今年早くも第5班の班長を仰せつかった。『継続は力なり』とは言うが毎年同じ所、同じ相手を訪ねてマンネリズムにならないか?順子奥様のお誕生日ケーキカットまで同じなのだ。小菅団長は毎年新しい感動があると言われたが終わってみれば確かにそうであった。


(1)ガランピー岬から巴士海峡へ献花。潮音寺へは初訪問。
(2)塩水小学校での蛇踊り・太鼓の歓迎は去年はなかった。
(3)去年はシングルルーム、今年は大牟田の篠原先生と4泊5日生活を共にした。心の友を作るに旅を共にするに勝るものはない。『校長先生』は海交会の宴席で『戦友』を歌って喝采を得られた。数学の先生である。
(4)この度は従軍記者サンケイ新聞の力武記者が同行取材された。記事が楽しみである。
(5)初めて日本人以外の人が参加した。スリランカのサニーくんの存在感は何処へ行っても強烈だった。

最大の収穫はガイドの簡元少佐との旧交を温めたことである。初めての人は彼の独特の口ぶりに驚く。しかし終わってみるとずしんと心に残るものがあるのだ。

次に実に多彩なキャラを持ち、しかしバランス感覚に秀でた方々から学ぶ点が多かった。第3には前回同様この旅はマッカーサーに抜かれた金玉を取戻し日本人の本領である『教育勅語』と『軍人勅諭』、小生は加えて『海兵五省』だが、それを再認識する旅である。

よくガイドが言う『魔の三日目』を乗り切り最後の日には最重要任務である外交部訪問も無事に果たした。正に国家に代わって中華民国政府に正対するのである。

30名が一糸乱れず、1件の事故もなく粛々と行動した。ひとえに小菅団長のリーダーシップとスタッフの各位のお蔭であった。

お約束通りパスポートを10年ものに更新した。微力ながら関東は相模の国から、小菅亥三郎先生を支える一石になる所存である。
尚、小生の海外の旅のモットーは『万事八十点主義』である。

「台湾奥の細道」
近頃HAIKUなどと海の向こうでも俳句熱が高まっていますが海外での旅吟は季語に苦労します。金子兜太は超季と称して無季でも一向に構わないと言います。また吟行の句はとかくどきっとするような発見が無いと只の報告俳句とけなされますし、所詮一緒に行った人にしか通じない『お仲間俳句』であります。

このことを百も承知で拙句を並べます。

墾丁ガランピー岬
群青や 『金剛』 ここに眠れるか
冬潮や 『阿波丸』 被雷位置知ラセ
光る海 ああ堂々の 輸送船
急流に 乗りて消えゆく 献花かな

台南
飛虎廟の インディアンサマー 人優し
八田像 緑の霊気に 囲まれて
風渡る 嘉南穀倉 稲の波

台中宝覚寺慰霊祭
宝覚寺 兵老いゆくを 如何にせん
「海ゆかば」「霊安故郷」 冬日燦

烏来高砂族の村
亜熱帯と 言えども光る 芒原
冬日燦 勇士の像の 囲ひ消ゆ

第11次 団員の声(感想文)全19件

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