第15次 帰朝報告

期間:平成25年11月22日(金)~11月26日(火)

参加者:32名

11月24日(日)

3日目の最初の訪問地は、第12次に続いて2回目となる台南の海尾朝皇宮です。毎年訪問している飛虎将軍廟の本宮にあたる廟で、9時過ぎという早い時間にもかかわらず、管理委員会や近所の方々が待って下さっていました。早速、廟の次第に従ってお参りし、日本から持参した軍艦旗を奉納しました。そして、奇美博物館訪問の折にはいつも案内して下さる台南市在住の龍素娥さんが会いに来られて、2年振りの再会を喜び合いました。

地元の小学校の校長先生が飛虎将軍廟の普及に尽力

付近の市場を散策した後、すぐ近くにある飛虎将軍廟を訪れました。ここでも廟の次第に従って、杉浦兵曹長以下三柱の御祭神の前で慰霊式を斎行しました。そして海尾朝皇宮と飛虎将軍廟で、地元の安慶國民小學の黄俊傑校長先生とお会いしました。先生は、飛虎将軍の物語の劇を児童に指導したり、児童用の漫画を副教材として作成したりと、飛虎将軍廟の普及に尽力されており、有難いことだと感謝しております。

飛虎将軍廟を発った一行は烏山頭ダムに向かいました。ダムの湖畔にある八田與一・外代樹ご夫妻の墓前に到着すると、国旗敬礼、国歌斉唱、黙祷の後、永田常任顧問が献花をされ、全員がお線香をあげてご冥福をお祈りしました。昼食の後、ダム工事等で亡くなられた日本人41名と台湾人92名の名前が死亡順に刻まれている殉工碑を、高台にあるため有志の方のみ訪れました。碑前で黙祷を捧げ、吉武勲副団長が献花してご冥福を祈りました。全員揃うと、八田與一記念館を訪れ、八田技師の偉業をDVDで鑑賞した後、八田與一記念公園に立ち寄りました。公園内には幼子を抱いた外代樹夫人の像も新設されており、当時の八田與一技師の住家や工事関係者の住宅を再現した公園内を散策しながら往時を偲びました。

烏山頭ダムを後にした一行は、台中市を目指してバスを走らせました。台灣台日海交會主催の歓迎夕食会の会場前で、この日福岡空港を発った乙日程の4名と合流し、二列縦隊で会場内へと進みました。会場では既に多くの会員の皆さんが待っておられ、拍手で迎えて下さいました。懐かしい顔の方も多く、あちらこちらで握手やお土産のやりとり、名刺交換等がしばし続きました。やがて主宰者の簡朝陽会長の挨拶で開会し、小菅団長の挨拶の後、原田泰宏副団長の「鶴亀」の仕舞いが続いて開宴となりました。旧知の方のテーブルを回って酒を酌み交わしたりして話が弾み、カラオケを歌ったりと大いに盛り上がりました。宴たけなわで名残惜しい限りでしたが、翌日の宝覚寺での再会を約して、宿泊先の通豪大飯店に帰りました。

(文責:原田和典)

帰朝報告の系譜

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