第15次 帰朝報告

期間:平成25年11月22日(金)~11月26日(火)

参加者:32名

11月22日(金)

総勢32名の今次訪問団員のうち、22日福岡出発の22名は、8時に福岡空港国際線出発ロビーに集合し、搭乗手続きを終えた後、VIPルームで簡単な出発式を行いました。訪問の意義、団員・役員の紹介、注意事項・お土産の説明、記念写真の撮影を手短かに済ませ、4泊5日の旅の期待を胸に、手荷物検査場へと向かいました。

出国手続きを済ませた一行は、10時10分発のチャイナエアライン111便で空路台北へ向けて旅立ちました。機内食をいただいて寛いだ後、現地時間11時25分に無事桃園国際空港に到着しました。入国手続を済ませて空港待合室に出ると、今回で8度目となるガイドの簡添宗さんや新亜旅行社の呉志仁さん等の暖かい出迎えを受けました。早速一行は専用バスに乗り込み、簡さんの懐かしい訛りの歓迎の挨拶を聞きながら、羽田空港出発組と合流するために松山空港へと向かいました。松山空港で羽田出発の永石辰郎名誉顧問と松下美佳さん、そして5日間同行してくれる黄楷棻台湾支部事務局長等が合流すると、車内はひときわ賑やかになりました。

忠烈祠で国賓級の待遇に感銘

特に今回は、訪問団結成15周年を記念し、訪問初日に台北の忠烈祠を参拝し、中華民國の戦没者に哀悼の意を表しました。忠烈祠に着くと、中部国際空港から参加の石原祐教さんと山本正さんが待っておられ、全員が揃いました。福岡の辧事處(領事館)を通じての正式な表敬訪問でしたので、忠烈祠の楊光耀管理組長に案内されて献花式場へ到着しました。一行が見守る中、小菅団長が正式な作法で中華民國烈士に花環を奉げ、厳かな雰囲気で献花式を終えました。その後一般の人は通行できない順路で諸堂を巡り、衛兵の交代式を見学させていただきました。大東亜戦争で日本人として闘い、散華された英霊を顕彰することを主目的とした私たち訪問団に対し、国賓級の扱いで遇していただいたことに深い感銘を受け、強烈な印象でした。

忠烈祠を後にした一行は、次に中華民國外交部(外務省)を表敬訪問しました。広いレセプションルームに通されると、亜東関係協会の羅坤燦理事長が待っておられました。とても気さくな方で、団員一人ひとりと名刺交換をして下さり、和やかな雰囲気で会見は始まりました。羅理事長が日本と台湾の歴史的な関係や民間交流の現状、今後の展望等について挨拶されたのに続いて、小菅団長が国交断絶によって政府間の正式な関係はないけれども民間交流は続いており、私たち訪問団は日本を代表して毎年訪れているという気概で臨んでいますと心強い答礼を述べました。団員からの質問にも丁寧に答えられ、心から日本を大切に思っておられることがひしひしと伝わってきました。

約1時間の会見を終えた一行は、外交部の玄関前で羅理事長を交えて記念写真を撮影した後、すぐ近くにある林森公園へと向かいました。公園に着くと現地の新聞社の方が待っておられ、小菅団長が20分程度取材を受けました。インタビューを終えると、すっかり夕闇に包まれた公園内に建つ、明石元二郎台湾総督と乃木希典大将の御母堂の鳥居の前で二礼二拍一礼の作法でお参りし、追悼の誠を捧げました。

50名を超える憂国の台湾文化人が参集

林森公園を出発して向かった先は、黄文雄先生主催の歓迎夕食会場「紫都」です。会場に着くと、毎年6月の台湾特別講演会でお馴染みの黄先生が笑顔で出迎えて下さり、講演会以来の再会を喜び合いました。程なく50名を超える憂国の至情に溢れる台湾文化人の方々が参集され、各テーブルで名刺交換をしながら開会を待ちました。黄先生、李雪峰台湾高座会会長、小菅団長の挨拶の後開宴すると、会社経営者、大学教授、お医者さん、著述家、マスコミ関係の方々等、多士済々の集まりとあって、あちらこちらで話が盛り上がりました。ガイドの簡さんが言われるには、これだけの台湾文化人が一堂に会するのは滅多にないそうで、黄先生の人脈の広さに驚くと共に、こういう場を設けて下さったのは、黄先生が訪問団を高く評価しておられる証だろうと、少し誇らしく思いました。2時間程楽しく歓談して歓迎会はお開きとなり、この日の宿泊先である三徳大飯店で深い眠りに就きました。

(文責:原田和典)

帰朝報告の系譜

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