第21次 帰朝報告
期間:令和元年11月22日(金)~11月26日(火)
参加者:75名
11月22日(金)
台北駐福岡經濟文化辦事處の陳忠正處長のお見送り
今次訪問団員50名のうち、22日福岡出発の34名は、午前8時に福岡空港国際線出発ロビーに集合し、荷物を預けた後、特別待合室で出発式を行いました。台北駐福岡經濟文化辦事處の陳忠正處長ご夫妻がお忙しい中、わざわざお見送りに来て下さいました。
早速、陳處長にご挨拶をいただき、続いて原田泰宏団長代行より訪問の目的、歴史、意義等の説明があり、田中道夫、大山猛両副団長に団旗が交付されました。その後、田口俊哉団長代行から体制、役割等の説明、久保直子添乗員からの諸注意事項等の説明を受け、出発式を終えました。陳忠正處長ご夫妻も交えて記念写真を撮った後、出国手続きを済ませ、中華航空111便で約30分遅れで出発しました。機内食をいただき、寛いでいるうちに、定刻より10分遅れで桃園国際空港に着陸しました。
入国手続きを済ませ、到着ロビーに出ると、第8次訪問以来13年間お世話になったガイドの簡添宗さんが今年7月に亡くなられたので、代わって鄭清川さんと林慶宗さんが、新亜旅行社の張政美社長、現地合流組の団員の皆さんが温かく出迎えて下さいました。挨拶もそこそこに早速、2台の専用バスに分乗し、最初の訪問先である芝山公園へと向かいました。
学務官僚遭難之碑で献花式を斎行
台北市の士林にある芝山公園の芝山巌学堂跡の「六士先生」墓所を訪れました。「学務官僚遭難之碑」の前に整列した団員一行は、国旗敬礼、国歌斉唱の後、明治29年元旦に土匪の襲撃を受け惨殺された楫取道明先生以下6名の先生のご冥福をお祈りして黙祷を捧げました。原田団長代行の挨拶に続いて、第2回国語伝習生の坂根十二郎先生のお孫さんで、京都から参加の森澤満子さんが、訪問団を代表して献花を行い、御祖父さんと台湾の思い出を話され、慰霊式を無事終えました。
次に向かったのは中華民國外交部で、台湾日本関係協会を表敬訪問しました。協会事務所に着くと、郭仲熙秘書長、洪英傑専門委員ならびに張祖維科員が温かく出迎えて下さり、名刺交換、お土産の交換の後、郭秘書長が慰霊訪問団の毎年の訪問を心強く感じていると歓迎の辞を述べられました。続いて、原田、田口両団長代行、横尾秋洋顧問、田中道夫、富原浩、大山猛副団長が答礼の辞を述べ、台湾と日本のこれからの関係、慰霊訪問団の果たす役割についてのお話を頂きました。最後に、郭秘書長が「日台は義理人情を知る絆」と俳句を披露されて、会見を終えました。
その後、一行は台北の美しい夜景の映える会場で慰霊訪問団主催の夕食会を楽しみました。田中副団長の乾杯の発生後、次々と運ばれてくる美味しい料理に舌鼓を打ちながら楽しいひと時を過ごしました。途中、遅れて来られた中華民國総統府機要室主任の陳銘俊氏が挨拶され、ご希望があれば、明日総統府をご案内しますと歓迎の意を表されました。会場を後にした一行は、宿泊先の慶泰大飯店で旅の疲れを癒しました。
(文責:原田和典)