第11次 帰朝報告
期間:平成21年11月22日(日)~11月26日(木)
参加者:30名
11月22日(日)
産經新聞記者が同行
今次訪問団員30名のうち、福岡出発の25名は、7時50分福岡空港国際線出発ロビーに集合し、出国手続きを終えた後、VIPルームで簡単な出発式を行いました。参加者全員が簡単な自己紹介をしましたが、今回の訪問団には産經新聞九州総局の力武崇樹記者も同行されました。NHKの偏向報道と異なり、日本と台湾の真実の関係をつぶさに取材してもらい、正しく報道してもらえるという、団員全員の熱い期待が感じられました。出発式を終えると、記念写真撮影を行い、連休の中日で大変混み合う中、定刻より少しおくれて10時15分にチャイナエアライン111便にて、空路台湾を目指して福岡空港を出発しました。いつもの様に機内食を美味しくいただき、寛いでいるうちに台北上空に到着し、11時40分(現地時間)に桃園国際空港に着陸しました。入国手続きを済ませて空港の待合室に着くと、今回が4度目のガイドですっかり顔馴染みの簡添宗さんと4泊5日の全行程をDVDに録画してもらう蔡國恵さんと助手の方が暖かく出迎えて下さいました。12時40分到着予定の成田出発の団員5名を待っている間に、記念品や資料を配布し、意思統一を図って打ち解け合っているうちに、5名の皆さんが到着しました。1時間到着が遅れたために、挨拶もそこそこに専用バスに乗り込んで桃園駅へと向い、14時28分発新幹線にギリギリ間に合い胸を撫でおろしました。
桃園空港に降り立った時は雨が降っていたのですが、新幹線で南下するに從って天気は回復し、台中あたりでは晴れ間がのぞき、終点の左營駅に着いた時にはすっかり晴れていて、幸先の良い旅のスタートとなりました。左營駅では、馴染みの林溪和さんが私達を笑顔で迎えて下さり、24日の夕食会まで同行してもらいました。
初めての外国人参加
専用バスに乗り換えた一行は、最初の訪問地保安堂へ向かいました。保安堂に着くと趙麗惠さんをはじめ近所の皆さん30数名の方々が出迎えて下さいました。日本から持参したお土産をお渡ししましたが、その中に紅茶がありました。これはスリランカ出身のウィクラマスレンドラサニー氏が、台湾の皆さんにと本国から取り寄られた100箱の一部です。今回サニー氏は、イギリスによるスリランカの植民地支配と日本の台湾統治の違いを実際に自分の目で確かめたいと参加され、両者が全く異質のものであることに驚嘆されました。11回の訪問の中で始めての外国人のご参加で、慰霊訪問団も国際的になってきました。
1年振りの再会を喜び合った後、班毎に整列し、国旗敬礼、国歌斉唱、「海ゆかば」に合せて日本軍艦の艦長の御霊の平安を祈って黙祷を捧げ、団長が代表して献花し、無事慰霊式を斎行しました。団員一人ひとりがお線香を上げて回向し、用意してあったバナナやポンカン、パイナップルケーキ等をご馳走になりながら、思い出話に花を咲かせました。今年もぜんざいが用意してあり、皆で美味しくいただいた後、建設中の新しい堂に案内してもらいました。建築途中とはいえ、威風堂々たる建物で、彫り物が施された柱も立派なものでした。来年完成予定だそうで、今から来年の訪問が楽しみでなりません。
夜空にはっきりと南十字星
日が暮れた17時40分に、名残りを惜しみつつ、皆さんと来年の再会を約して、バスは墾丁へ向けて南下しました。日がとっぷりと暮れていましたので、周囲の景色は眺めることができませんでしたが、1時間半程走って、墾丁のホテルに到着しました。バスを降りて玄関に入る前に、夜空を見上げると南十字星がはっきりと見え、歓声が起こりました。今もあの白い輝きは眼に焼きついています。ホテルは海岸線のすぐそばにあり、強い潮風が窓を開けると吹き込み、心地よい涼しさを演出してくれました。ホテル内のレストラン「灯台餐庁」で、訪問団顧問の谷尾侃氏からお話をいただいた後、全員で台湾料理をいただきました。初対面の方も多い中、和気合々と夕食は進み、21時15分のお開きの時にはすっかり打ち解けていました。部屋に戻ると、旅の疲れも手伝って、ぐっすりと眠りました。
(文責:原田和典)