第16次 帰朝報告
期間:平成26年11月22日(土)~11月26日(水)
参加者:48名
11月22日(土)
総勢48名の今次訪問団員のうち、22日福岡出発の37名は、7時45分に福岡空港国際線出発ロビーに集合し搭乗手続きを終えた後、VIPルームで簡単な出発式を行いました。訪問の歴史的意義、役員の紹介、注意事項の説明、記念写真の撮影を手短かに済ませ、出国手続きを終えた一行は、4泊5日の旅の期待を胸に、定刻10時10分にチャイナエアライン111便で空路台北へ向けて旅立ちました。
地元の警察官がバスを先導
機内食をいただいて寛いだ後、現地時間11時50分に無事桃園国際空港に到着しました。入国手続を済ませて空港待合室に出ると、今回9回目のすっかり顔馴染みとなったガイドの簡添宗さんや黄楷棻事務局長等の温かい出迎えを受けました。早速一行は専用バス2台に分乗して、最初の訪問地、烏來へと向かいました。烏來の山中に入ると、通常大型バスは規制で通行できないのですが、私達の為に地元の警察官の方がバイクで先導して下さり、感激しました。
高砂義勇隊戦没英霊記念碑の前に整列し、国旗敬礼、鶴澤美枝子さんによる「君が代」奉唱、黙祷、献花と粛々と慰霊式を斎行しました。特に鶴澤さんの全身全霊を賭けての「君が代」には身が震え、英霊の魂に響き渡ったのではと感動しました。木村団長代行のご英霊を顕彰する挨拶に続いて、周萬吉高砂義勇隊記念協会理事長、馬楷・理牧総幹事がそれぞれ挨拶され、最後に小菅団長が地元の方々への謝意を述べて締めくくりました。
その後土産物店で買物をしたり、壮大な瀑布(滝)の周囲を散策した後、何年か振りに山間を走るトロッコ列車に揺られて下山しました。停車場からバスの駐車場まで、両側に軒をつらねる土産店や飲食店の雑踏の間をそぞろ歩きして散策を楽しみました。
烏来を後にして台北市内に戻った一行は、明石元二郎総督と乃木将軍のご母堂の鳥居が建つ林森公園に立ち寄りました。ここで東京出発組の岩本宣善さん、松下美佳さん、愛媛県から参加の中畑利介さんが合流し、夕闇が迫り薄暗くなった中、鳥居に献花し、お二人のご冥福をお祈りしました。
黄文雄先生が「台湾は変わる」と予言
公園を後にした一行は、黄文雄先生主催の歓迎夕食会に臨みました。昨年と同じ会場「紫都」で6月の台湾特別講演会以来の再会を先生と共に喜び合いました。昨年は50名を超える台湾の文化人の方々が集まられていましたが、今年は丁度6大都市の地方選の直前のため、昨年程ではありませんでしたが、黄先生の親しい多くの台湾人の方々と交流を深めることができました。黄先生は「今台湾は変わろうとしている」と話されていましたが、選挙結果は国民党の衰退で先生の予言通りとなり、台湾で地殻変動が起こりつつあると感じました。2時間近く各界の方々と飲食、歓談した後、本当に名残りを惜しみつつ会場を後にし、この日の宿泊先である慶泰大飯店で旅の疲れを癒しました。
(文責:原田和典)