第11次 帰朝報告

期間:平成21年11月22日(日)~11月26日(木)

参加者:30名

11月26日(木)

覆いが取り除かれた記念碑

旅行最終日のこの日は、まず烏来の高砂義勇隊戦没英霊記念碑を訪れました。先の大東亜戦争で勇猛果敢に戦い散華された高砂義勇隊を顕彰する碑の台座は、昨年迄は竹で覆われていました。しかし、今年は竹がきれいに取り払われ、碑文がはっきりと読める状態になっており、事ある毎に覆いを取り払うように主張してきた我々の願いが叶い、溜飲の下がる思いでした。心から晴々とした気分で、国旗敬礼、国歌斉唱、黙祷、献花の一連の慰霊式を斎行しました。続いての挨拶は、従来高砂義勇隊記念協会の簡福源理事長がされておられたのですが、昨年他界されたため、今回は周萬吉理事長代理がされました。昨年涙ながらに日本の方に申し訳ないと語られていたお姿が偲ばれてなりません。少しずつ公園を整備してゆくという協会の皆さんの決意が、何ものにも優るご供養だと思います。

慰霊式を終えた一行は、途中土産物店に立ち寄り、壮大な瀑布を見学した後、時間の関係で名物のトロッコ列車には乗らず、大急ぎでバスで台北へ戻りました。

30分遅れての表敬訪問

実は、11時に中華民國外交部(外務省)を表敬訪問する予定になっていたのですが、台北市内の渋滞等もあって、30分遅れの11時30分に外交部に到着しました。事前に遅れを電話で連絡していたので、大きな混乱はありませんでしたが、先方に失礼と汗顔の至りです。

広い会議室に案内された一行は、そこで名刺交換をして席に着きました。昨年の蔡明耀亜東関係協会秘書長に代わって今年は粘信士副秘書長が接待して下さり、大阪勤務が長くて自分の日本語は関西訛りが強いとユーモアを交えて自己紹介された後、日台関係の重要性、普遍性を説明されました。昨年迄はこの後質疑応答がなされていたのですが、今年は次の行程が迫っていて割愛し、玄関前で粘氏を交えて記念写真を撮り、外交部を後にしました。

昼食は台日文化経済協会主催の歓迎昼食会で、外交部のすぐ近くの逸郷園に会場が設けられていました。会場のテーブルには団員一人ひとりの名前を書いた席札が置いてあり、行き届いた配慮に感心しました。今年は会長が方仁恵氏から鄭祺燿氏に替わられましたが、従前と変わらぬ温かいもてなしでした。黄天麟副会長、呂昌平秘書長や黄呈芳顧問等も同席され、更に外交部から昨年同様洪英傑秘書回部辧事もお見えになりました。

会長が全国各地から訪問団に参加される方がいるのは大変喜ばしいと、訪問団の裾野の広がりを期待される挨拶をされました。団長の答礼の後会食が始まり、台湾ビールと紹興酒で差しつ差されつされながら、台湾での最後の食事を楽しみました。1年振りの再会ということで話は尽きませんでしたが、二時間程歓談して、お店を後にしました。

全員が無事帰国

途中免税店に立ち寄って最後のショッピングを楽しんだ後、桃園国際空港へと向かいました。空港では5日間お世話になったガイドの簡さんとカメラマンの蔡さんにお礼を述べ、来年の再会を約して出国手続に移りました。成田に向かう5名の団員ともここで別れ、福岡行きの25名は、17時45分にチャイナエアライン110便で台北を飛び発ち、20時50分(日本時間)、福岡空港に着陸しました。入国手続きを済ませた一行は、空港ロビーで簡単な解散式を行い、全員の無事の帰国と台湾の皆様方の心温まるおもてなしに感謝しつつ、沢山のお土産と思い出を抱えて家路につきました。

(文責:原田和典)

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