第11次 帰朝報告

期間:平成21年11月22日(日)~11月26日(木)

参加者:30名

11月25日(水)

大好評だった団長の祭文

ホテルを8時前に出発した一行は、慰霊訪問の最大の目的である「原台湾人元日本兵軍人軍属戦没者大慰霊祭」に参列する為、宝覚寺へ向いました。宝覚寺に到着すると、まず境内の一隅にある日本人遺骨安置所(日本人墓地)の前で、日本人の物故者1万4千余柱に慰霊の誠を尽くすため、慰霊式を斎行しました。国旗敬礼、国歌斉唱、黙祷に続いて団長が墓前に献花し、団員全員がお線香を上げて御霊の平安をお祈りしました。

続いて「霊安故郷」の碑の前の慰霊祭会場へ移動し、参列しました。昨年同様参列者の減少が目を引き、我々訪問団が最大でした。日台両国国歌の斉唱、海軍旗掲揚、黙祷、林徳華会長の主催者挨拶に続いて、各団体の代表者による献花・祭文奏上が行われました。中でも小菅団長の祭文は、軍人勅諭、教育勅語の引用から始まり、日本と台湾の歴史的検証を経た上で、大東亜戦争の意義にまで踏み込んだ内容で、格調高く好評で、団員の全員からぜひ祭文が欲しいと強い要望が寄せられた程です。

祭典終了後、境内の布袋様の像などを見学した後、孔子廟に立ち寄って、昼食会場の台中担仔麺へ向かいました。昼食は中日海交協会主催の歓迎昼食会で、会員やご家族30名位の方が集まっておられました。胡順來会長の歓迎の挨拶に続いて小菅団長が答礼を述べ開宴となり、家族連れが多いせいもあって非常に和やかな雰囲気で進みました。高齢者が多い中、家族ぐるみで付き合いが続くと継承性が維持でき安心だと感じました。話が弾んで名残り惜しい中、来年の再会を約して次の訪問地濟化宮へと向かいました。

濟化宮に歓迎の電光掲示板

新竹にある濟化宮に到着すると、山門の電光掲示板が目につきました。昨年まではなかったもので、「訪問団歓迎」の文字が目を引きました。昨年同様謝鏡清菫事長らが出迎えて下さり、早速本堂へ向かいましたが、昨年改築中だった建物も完成して、荘厳さが更に増したようです。今年は参拝前に金澤副団長が祓詞を朗々と奏上され、立派にお役目を果たされました。続いて団長が献花をし、団長に合わせて全員が二礼二拍一礼で参拝しました。謝菫事長から由来等の説明を受けた後、靖國神社から分祀された4万を超える霊璽が安置されている建物内を畏敬の念をもって拝見しました。社務所に戻るといつもの餅とお茶が用意されており、日本のきな粉餅を想像しながら、おいしくいただきました。一服した後濟化宮の皆さんと一緒に記念写真を撮り、来年の再会を約して山門を後にしました。

台北に着いた一行はホテルに荷物を降ろした後、初日の夕食に続いて2回目の団員のみの夕食会及び団長夫人の誕生会を華大飯店で行いました。JTBの大西さんの粋な計らいでバースデーケーキが用意され、?歳を迎えた団長夫人のお礼の後、小分けされたケーキを全員で美味しくいただきました。夕食会終了後夜市見学希望者とそうでない方とに分れ、希望者10数人は士林の夜市をそぞろ歩きした後、ホテルに戻りました。

(文責:原田和典)

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