第18次 帰朝報告
期間:平成28年11月22日(火)~11月26日(土)
参加者:50名
11月24日(木)
甲飛喇叭隊が黙祷に合わせて喇叭を奏上
3日目のこの日は、まず保安堂を訪れました。8時30分という早い時間にもかかわらず、趙麗恵さんをはじめ地元の皆さんが大勢で出迎えて下さいました。早速、大日本帝國海軍の艦長の慰霊式を斎行しましたが、東京からわざわざ駆けつけられた甲飛喇叭隊第十一分隊の原智崇氏等が黙祷に合わせて喇叭を奏上され、慰霊の誠を尽くされました。式の後、地元の皆さんが用意された美味しい善哉や果物をいただきながら寛いだ後、次の訪問地である烏山頭ダムへと向かいました。
ダムに着くと先ず八田與一記念館を訪れました。館内で八田技師の偉業を映像で鑑賞した後、ダムの中腹にある殉工碑にお参りしました。ダム建設にかかわり犠牲となられた日本人42名と台湾人92名、合計134名の名前が分け隔てなく死亡順に刻まれた碑の前で、黙祷に続いて津田建一氏が献花されてご冥福をお祈りしました。献花式を終えた一行はダムの堤防に移動し、湖畔から全景を一望しました。その後、八田與一、外代樹ご夫妻の墓前で、国旗敬礼、国歌斉唱、黙祷、大山猛副団長による献花に続き、全員で墓前にお線香をあげてご夫妻のご冥福をお祈りしました。湖畔のレストランで昼食をいただいた後、八田技師が暮らしておられた住居等を復元、整備した八田與一記念公園を散策し、往時を偲びました。
森川巡査に根之木元警察官が献花
ダムを後にした一行は、嘉義縣東石郷にある富安宮を訪れました。地元民に慕われた「義愛公」こと森川清次郎巡査を祀るお宮です。ここでも慰霊式を斎行し、福岡県警の元警察官の根之木昭憲氏が代表して献花された後、警察官らしい挨拶で締め括られました。森川巡査がかつて住んでいた住居跡の横に森川巡査の功績を称えた小さな公園が整備されており、地元の方々が誇らしげに話されているのが印象的でした。
富安宮のお参りを済ませると、一路台中を目指しました。この日の宿泊先である全国大飯店で、原田泰宏副団長指揮下の2泊3日のB班5名と合流し、台湾台日海交会主催の歓迎夕食会に臨みました。会場に着くと会の幹部の方々がすでに待っておられ、温かい拍手で迎えて下さいました。顔なじみの方も多く、会場のいたる所で1年振りの再会を喜び合う光景が見られました。程なく林余立会長の挨拶、記念品の贈呈、小菅団長の答礼の挨拶に続いて、原田副団長の仕舞いが披露された後、開宴となりました。今年は、会からの要望もあって訪問団員多数が最初からカラオケに興じ、歌が途切れることがありませんでした。各テーブルでの談笑も盛り上がり、盃を重ねるうちに、瞬く間にお開きの時間になり、1年後の再会を約してホテルに戻りました。
(文責:原田和典)