第18次 帰朝報告

期間:平成28年11月22日(火)~11月26日(土)

参加者:50名

11月25日(金)

この日は慰霊訪問の最大行事「原台湾人元日本兵軍人軍属戦没者大慰霊祭」に参列するため宝覚寺を訪れました。参列に先立ち、境内の一画にある日本人遺骨霊安所(日本人墓地)で慰霊式を斎行しました。墓前に整列した後、国旗敬礼、国歌斉唱、黙祷、献花の後、昨年に続いて横尾秋洋顧問が追悼の挨拶をされ、厳かに式を終えました。その後団員全員でお線香を上げましたが、式を見守っておられた一般観光客の方々にもお声をかけ、一緒に14000余柱のご冥福をお祈りしました。

日本人墓地での慰霊式を終えて、霊安故郷碑前での慰霊祭の席に着くと、日台の国旗掲揚、国歌斉唱、軍艦旗掲揚で開式し、林余立台湾台日海交会会長の主宰者挨拶に続いて、小菅団長が挨拶を述べました。その後、主宰者代表、小菅団長の祭文奏上が行われましたが、式の途中、大音量の音楽が鳴り響いて話しが聞きづらかったのが気になりました。偶然だったのかもしれませんが、もし何者かによる意図的な妨害行為だとしたら、ご英霊に対する冒涜として許せないと思いました。

戎處長の勧めで台中国家歌劇院を見学

「海ゆかば」の合唱で慰霊祭を終えた後、台湾の皆さんと一緒に記念写真を撮り、境内を散策した後、台中国家歌劇院を訪れました。ここは、福岡の辧事處の戎義俊處長から是非立ち寄ってもらいたいと強く勧められた所です。設計を手がけたのは日本の著名な建築家・伊藤豊雄氏です。斬新な外観の建物で、1階にはお土産屋があり、もう少し時間をかけてゆっくり見学したかったと思いました。

蔡淑如事務局員のオリジナルメニューで昼食会

その後、台湾海軍ラバウル会会長の王春茂・馮英鳳ご夫妻との交歓会に臨みました。この日の昼食会場は、実はワーキングホリデーを利用して来日し、九州不動産専門学院でアルバイトをしていた彰化縣出身の蔡淑如さん(慰霊訪問団台湾支部事務局員)が私達のために探してくれたものでした。そしてメニューも彼女が選んでくれたオリジナルのものでした。肉料理、魚料理、櫻海老入りの台湾国土を模った御目出度いおこわ等、ワイルドで且つ繊細で、彼女の気づかい溢れた内容の食事は、今までの食事の中で一番美味しかったと好評でした。

食事のあと王春茂氏から是非自宅に寄ってもらいたいとご招待され、お宅にお伺いしました。3階建の広々とした家で、高価な調度品が置いてあり、目を見張りました。美味しい紅茶と果物をご馳走になり、いつまでもお幸せにと念じてお暇乞いをしました。 その後、バスは北上し、新竹縣にある濟化宮に着くと、謝鏡清董事長とお宮の皆さんが笑顔で出迎えて下さいました。早速本殿にお参りし、献花式を執り行いました。二礼二拍手一拝の後、東京からご参加の山口衛氏が献花され、感動の連続だったと感想を語られました。

その後、謝董事長に靖國神社から分祀された四万余柱の霊璽棟をご案内して頂いた後、社務所前で美味しいお餅とお茶をご馳走になり寛ぎました。夕暮れの迫る中、来年の訪問を約して山門を出ました。

現地旅行社のトップが慰労会で挨拶

バスで新竹駅へ向かい新幹線に乗り換え、30分弱で台北駅に到着後、夕食会場に向かいました。旅の最後の夕食ということで「慰霊訪問団慰労会」と銘打って団員のみで和やかに食事をしました。会場に新亜旅行社の張政美社長がお見えになっていたので、開宴に先立ち一言ご挨拶いただきました。旅行会社のトップが自らが顧客の食事会場に出向くというのは異例で、訪問団のことを高く評価して下さっている証左だと誇りを覚えました。ちょっと贅沢な食事を済ませてホテルに戻った後、夜市組、マッサージ組に分かれて自由行動となりました。夜市組は希望者10数名で士林夜市に繰り出し、大勢の人で賑わう夜店を回り、今年も台湾のパワーをいただいてホテルに戻りました。

(文責:原田和典)

帰朝報告の系譜

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