第17次 帰朝報告

期間:平成27年11月22日(日)~11月26日(木)

参加者:32名

11月25日(水)

この日は慰霊訪問の最大行事「原台湾人元日本兵軍人軍属戦没者大慰霊祭」に参列するため宝覚寺を訪れました。参列に先立ち、境内の一画にある日本人遺骨霊安所(日本人墓地)で慰霊式を斎行しました。墓前に整列した後、国旗敬礼、国歌斉唱、黙祷、献花の後、横尾秋洋顧問が追悼の挨拶をされ、しめやかに式を終えました。その後団員全員でお線香を上げましたが、式を見守っておられた一般観光客の方々も多数お参り下さり、1万4千余柱のご冥福をお祈りしました。

慰霊祭参加者全員に『霊安故郷』を配布

日本人墓地での慰霊を終えて、霊安故郷碑前での慰霊祭の席に着くと、日台の国旗掲揚、国歌斉唱、軍艦旗掲揚で開式し、林余立台湾台日海交会会長の主宰者挨拶に続いて、今年も小菅団長が格調高く祭文を奏上しました。今年は、日清講和条約締結120年、霊安故郷碑建碑25年に当り、祭文、福岡宣言を盛り込んだ『霊安故郷』という冊子を参列者全員にお配りしましたので、帰られた後皆さん熟読されたのではないかと思います。

「海ゆかば」の合唱で慰霊祭を終えた後、台湾の皆さんと一緒に記念写真を撮り、大仏見学等境内を散策して、宝覚寺を後にしました。ここで、一足早く帰国される中野一則、新開崇司両団員と別れ、途中台中公園に立ち寄った後、台湾中日海交協会主催の歓迎昼食会に臨みました。林政徳会長の歓迎の挨拶、横尾顧問の答礼の挨拶の後開宴となり、北京ダックをはじめ美味しいご馳走をいただきながら、林会長のアコーディオンに合わせて合唱したりと、家族的で賑やかな昼食会を満喫しました。大いに盛り上がる中、名残りを惜しみつつ、記念撮影をして次の目的地、濟化宮へと向かいました。

本間中将ゆかりの本間潤子さんが献花

2時間余りバスに揺られて、新竹縣にある濟化宮に着くと、謝鏡清董事長とお宮の皆さんが笑顔で出迎えて下さいました。早速本殿にお参りし、献花式を執り行いました。二礼二拍一礼の後、新潟県の佐渡からご参加の本間潤子さんが献花され、本間雅晴中将の想い出や、初めての海外旅行に台湾を選ばれた心境などを語られました。謝董事長に靖國神社から分祀された4万余柱の霊璽棟を案内して貰った後、社務所前で美味しいお餅とお茶をいただいて寛ぎました。夕暮れの迫る中、来年の訪問を約して山門を出ました。

お土産の歌集に第13次訪問の和歌が収録

バスで新竹駅へ向かい新幹線に乗り換え、30分程で台北駅に到着後、台日文化經濟協会主催の歓迎夕食会に臨みました。会場内の各テーブルで黄天麟会長をはじめ役員の方々が笑顔で出迎えて下さり、黄会長の歓迎の挨拶、小菅団長の答礼の挨拶の後、会食が始まりました。次々に運ばれてくる美味しい料理に舌鼓を打ちながら楽しく歓談し、親交を深めました。お土産にいただいた歌集「香る園・第三集」に蔡永興氏の

台日親善福岡に震災支援の謝辞尽きず台日親善訪問の宵

他二首の歌が収められており、第13次訪問を懐かしく思い出しました。いろいろと話の尽きぬ中、来年の再会を期待してお暇乞いしました。

宿泊先の慶泰大飯店にチェックインした後、希望者で士林夜市に繰り出し、夜市散策を楽しみました。大勢の人で賑わう夜店を回り、今年も台湾のパワーをいただいてホテルに戻りました。

(文責:原田和典)

帰朝報告の系譜

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