第14次 帰朝報告

期間:平成24年11月22日(木)~11月26日(月)

参加者:38名

11月23日(金)

ホテルで早目の朝食を摂った一行は、屏東縣にある東龍宮を目指しました。ここは黄事務局長が良縁に恵まれたゆかりの場所で、夫の李光立氏のお母様、石羅界さんが建立された廟です。廟に着くと石宮主をはじめ李氏や地元の方々多数が出迎えて下さいました。ここでも国旗敬礼、国歌斉唱に続いて黙祷、献花を行い、田中綱常将軍に慰霊の誠を尽しました。慰霊式の後、石宮主が黄事務局長の通訳で感謝の辞を述べられ、団員一人ひとりにお土産として御皇米を下さいました。地元の方とスイカやバナナをいただきながら談笑した後、次の訪問地台南へ向かいました。

戦前の奉安殿をしっかり保存

台南で最初に訪れたのは、新化國小の横にある奉安殿です。領台時代に造られ、天皇皇后両陛下の御真影と教育勅語が奉納されていた建造物が現在も大切に保存されていることに深く感動しました。新化区の姚渓海区長や事情をよくご存知の小学校の元校長先生等がわざわざ来られて、詳しく説明して下さいました。また、特別に扉を開けて3重になっている内部まで見せていただきました。戦前の教育を否定し、奉安殿を取り毀してしまった我が国との落差に愕然とし、複雑な思いを胸に感謝の言葉を述べて、お暇乞いをしました。

当初訪問する予定でいた新化の武徳殿が改築工事中で見学ができなかったため、車窓から眺めながら次の訪問地である台南市中正区にある武徳殿を訪れましたが、あいにく小雨が降り出したので早々に引き揚げ、飛虎将軍廟へと向かいました。

どしゃ降りの雨の中、予定よりも30分程早く到着した一行は、慰霊式が始まるまで廟内をゆっくり見学したり、地元の方々と話をしたりして開式を待ちました。慰霊式は廟の次第で斎行され、「君が代」斉唱、献花、献果、玉串奉奠、「海ゆかば」斉唱と粛々と進められました。ここでも森先生の「海ゆかば」がひときわ美しく響き渡り、杉浦茂峰兵曹長以下三柱もご満足されたのではないかと感じました。着いた時は激しい雨でしたが、不思議なことに慰霊式が終わる頃には雨も上がり、御祭神の感涙だったのかも知れません。帰りしなにお守りとパンフレットをいただきましたが、パンフレットが新装されていて、昨年13次の記念写真が掲載されており、感慨深いものがありました

台南市政府を表敬訪問

13次の台中市政府の表敬訪問に続いて、今次は台南市政府を表敬訪問しました。通されたのは広くて立派な部屋で、賴清德市長自らが会って下さいました。お医者さん出身の中々の美男子で、多くの女性票を獲得して当選されたそうです。市長の歓迎の挨拶に続いて、小菅団長が答礼の挨拶をしましたが、その中で、「次の市長選挙の時には頼さんにぜひ投票したいと思っていますが、あいにく選挙権がありません。」と述べて、笑いを誘いました。最後に全員と名刺交換をされて、一人ひとりに記念品を手渡され、会見を終わりました。

(文責:原田和典)

帰朝報告の系譜

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