第18次 帰朝報告
期間:平成28年11月22日(火)~11月26日(土)
参加者:50名
11月23日(水)
2日目の23日は、ホテルで早目の朝食を摂り、7時51分台北駅発の台湾新幹線で台南へ向かいました。ところがここでちょっとしたトラブルが発生しました。ホームで列車待ちをしていた10数名が1本早い車輌に乗り込んでしまったのです。本来の列車の方が早く台南駅に着きましたので、先発の列車の到着を台南駅で待ち、無事合流することが出来、胸をなで下ろしました。全員が揃うと専用バスで台南の成功大学へと向かいました。
昭和天皇御手植の記念樹の荘厳な勇姿に圧倒
大学に着くと国際事務処の王維聰教授等が出迎えて下さり、蔡侑樺氏に学内を案内してもらいました。先ず見学したのは、昭和天皇が摂政の宮の時に行啓せられて御手植えされた記念樹の榕樹(ガジュマル)です。90年余りを経たガジュマルは見事な枝ぶりで、荘厳な勇姿に圧倒されました。続いて原台歩兵第二連隊の本部、兵舎跡を見学しましたが、当時の建物がそのまま保存されており、ここでも朝鮮との違いを再確認させられました。そして98歳になられる最高齢参加者の沼田岩夫氏が、大東亜戦争中に一時入院されていた病棟を見つけ、感慨深いものがありました。
成功大学での見学を終えた一行は、ここで二手に分かれることになりました。昼食を終えた後、本隊は先ず海尾朝皇宮を訪れました。予定よりも早く到着しましたので、まだ区長がお見えになっておらず、私たち単独で献花式を執り行いました。丁度式を終えた頃、いつも祭事を主宰される郭秋燕さんがお見えになったので、海尾朝皇宮の詳しい話をお聞きした後、用意して下さった善哉やバナナを美味しくいただき、飛虎将軍廟へ向かいました。
飛虎将軍廟に着くと、台南市政府国際関係科の王祉匀さん等が待っておられました。本来台南市政府を表敬訪問する計画でしたが、面会予定の頼清徳市長の代理、許淑芬報道部長も急な公務で出席が難しくなり、王さん等が飛虎将軍廟にお見えになりました。早速名刺交換をして記念品の贈呈を行い、表敬訪問に代えました。
その後、廟の作法に従って慰霊式が斎行され、松俵義博常任顧問と大山猛、富原浩両副団長による煙草の献上で執り収めました。爆竹の激しく鳴り響く中、黄支部長の待つ高雄へ向けて出発しました。
一方、小菅団長率いる5名の別動隊は、約2時間かけて屏東の東龍宮へ向かいました。東龍宮は第15次の訪問の際に改築工事の起工式を行い、拝庭の増築工事を行っていましたが、地元枋寮の和風芸術文化季に合わせ落慶式を行うことになりました。是非、この時に参列して欲しいとの堂守の石羅界さんの要望があり、急遽出席させていただくことになりました。
東龍宮の拝庭落慶式で大歓待
到着すると、歓迎の横断幕が掲げられており、子どもたちの太鼓や獅子舞での大歓迎を受けました。早速、新しくなった拝庭で、神社参詣と同様に二拝(礼)、二拍手、一拝の作法で御参りしました。その後、地元の水果テレビ局の取材を受け、小菅団長、石羅界さん、屏東縣文化處處長の呉綿發氏がインタビューに応じました。その後、獅子舞を先頭に神輿を担ぎ、街内を練り歩き、和風芸術文化季の記者会会場へ向かいました。会場では、地元選出の議員、横尾秋洋顧問が挨拶され、子どもたちの太鼓の演奏が披露されここでも大変な歓待を受けましたあっという間に時間が過ぎ途中でしたが、次の時間もあり来年の再会を約束して会場を後にしました。当日の様子は、翌日、テレビニュース、新聞等で報道されました。
愛子ちゃんのバイオリンの音色に魅了
二手に分かれた隊はそれぞれの訪問を実行した後高雄のホテルで合流し、黄明山支部長ご夫妻主催の歓迎夕食会に臨みました。会場ではご家族の皆様やご親族の皆様がお揃いで歓迎して下さいました。いつもは、支部長の娘さんの黄楷棻支部長代行が切り盛りされるのですが、今回は仕事の関係で能わず、代わって支部長の同僚の林信一氏の通訳で進行しました。支部長の歓迎の挨拶、団長の答礼の挨拶に続いて、今回は林氏の愛娘の愛子ちゃんがバイオリンを演奏し、美しい音色で出席者を魅了しました。その後、いつものように和やかに会食、歓談が続き、まるで実家に帰ったような気持でご好意に甘えてしまいました。2時間余り歌も交えて交流を深めた後、名残を惜しみつつ来年の再会を約して、宿泊先の華王大飯店に戻りました。
(文責:原田和典)