第14次 結団の誓い

日台の生命の絆 死守せむと
吾 日本の一角に起つ

この言葉は私たち団員のみならず、ご支援ご協力戴いております全ての同志の皆様の共同の決意と信条であります。

思いおこせば、初めて台湾を訪れたのは平成11年の3月でした。 爾来(じらい)、今年で13年の歳月を刻むことになりますが、現地の皆様の家族・兄弟の情愛にも勝るまごころ溢れるご歓待は、この旅に参加した私たち日本人をまたたく間に台湾の虜(とりこ)にしてしまうほど強烈なものでした。

台湾の皆様のこのような姿勢は、訪問団結成以来、政権が國民党、民進党、そして今また國民党と変遷した今日に至る迄、いささかも変わることなく続いております。それは、領有50年の時代に築かれた魂の絆と、東洋平和の為に決然起って共に血と汗を流した運命的一体感に淵源を持つからであります。

私たちは欧米白色人種による鉄鎖の軛(くびき)から大東亜を解放せんとした時の政府の呼びかけに、血書嘆願し応召された原台湾人元日本兵軍人軍属の皆様の勲(いさおし)を忘れません。

この勇気と献身の歴史が60有余年を経た今日、時代と状況こそ違え、一党独裁の覇権国家・中共による尖閣を搦めた反日の呼びかけに対して微動だにしない国民性が貴国に築かれた所以ではないでしょうか。 このようなお国柄に敬意を表しつつ、今年も台湾の皆様のご英霊を顕彰するために現地に赴きます。同時に一緒に戦われた私たちの誇るべき先達である日本人のご英霊に追悼と感謝の誠を捧げて参ります。

かくなる行為を通じて、現地台湾の皆様との家族・兄弟の契りを一層深めて参ります。それは、この道こそが、民主的平和国家として独立している台湾を支援するのみならず、日台両国の安全と国益に合致し、ひいては東アジア全体の平和と安定に寄与するものと確信するからです。

全ての心ある同志の皆様、今年も変わらぬご支援・ご協力の程よろしくお願いいたします。

最後になりますが、公務御繁多にもかかわりませず、本日ご臨席賜りました台北駐福岡經済文化辧事處の曽念祖處長におかれましては、貴国、中華民國における私たち訪問団の道中の安全に格別のご配慮を賜りますようお願いし、「結団の誓い」の結びとさせていただきます。

平成24年10月13日(土)

第14次日華(台)親善友好慰霊訪問団
結団式・壮行会参加者一同

結団の誓いの系譜

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