英霊との約束

大山猛

令和3年8月に入るや否や連日大雨の日々。特に8月15日の前後は激しい雨だった。ところがその終戦記念日だけは不思議と雨は止み、時折薄日もさす曇り空になった。「護国神社へ家族と参拝しよう」との呼びかけで、故小菅亥三郎先生が「みんなよく来ましたね」と優しく微笑んで下さっている様な空模様となった。

当日は大雨の影響で交通機関に乱れが生じ、私が住んでいる折尾からも、JRの特急は全休。快速や普通列車は間引き運転だった。それでも護国神社には例年と変わらない大勢の人が来られ、赤ちゃんから93才まで幅広い年齢層の方々が集まられた。

今年の護国神社参拝後の勉強会では、昭和天皇陛下の「大東亜戦争終結の詔書」を拝聴し、その後NHKアナウンサーがそれを繰り返して読み上げる当時の放送と同じものを初めて聴くことができた。又、宮原泉様の少年兵として海軍に入営して硫黄島での戦争経験のお話は、写真など貴重な資料も交え大変意義深い話であった。もう少し話される時間が欲しかった。

私は護国神社や靖國神社に行く度に思う。現在の国民は、英霊達の「後を頼む、日本を頼む、国体の護持を頼む」との思いに応えているだろうか。「その思いを行動としているか。行動してきたか。そして行動していくのか」と呼びかけられている気持ちになる。

我が国の政治は元より国体、教育、我々の日頃の行動すべて(言葉使い、振舞、思考、道徳等)において日本人としての品性、品格を現わせているのか、など反省します。

一例として挙げる、渡辺利夫氏の言葉だったと思うが、「死者には選挙権がない。我々は投票する場合は今生きている人の為に(横軸)そして祖父や先人、何よりも英霊の思い(縦軸)も汲みしてより良き日本を作る投票をしなければならない」

正に英霊の思いを行動で現したいものだ。英霊遺詠を二首。

国のため 重きつとめを果たし得で 矢弾つきはて 散るぞ悲しき

陸軍大将 栗林忠道 命

我ゆくも またこの土地に かへり来ん 國に酬ゆる ことの足らねば

陸軍大臣 東条英機 命

いつの日も 思い起こせよ 英霊を 朝に誓いて 夕べに省る

大山 猛

護国神社にて誓い申し上げた。

参拝者の声(感想文)(全26件)

敬称略50音順。但し、家族は「長幼の序」に従った。

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