臺灣日本關係協會

エピソード - 臺灣日本關係協會(旧亞東關係協會)

中華民國外交部(臺灣日本關係協會)

中華民國外交部は日本の外務省に相当する。台湾日本関係協会(旧亞東関係協会)は中華民國(台湾)の対日窓口であり、台北駐日經濟文化辧事處の台北本部である。日本との間に国交がないため形式的には非政府機関であるが実質的には中華民國外交部の所管であり、「代表處」は事実上の大使館であり、「辧事處」は領事館である。日本側のカウンターパートナーは、公益財団法人日本台湾交流協会(旧交流協会)である。

亞東関係協会は平成29年(2017)5月17日に台湾日本関係協会と名称を変更した。

現在、東京に台北駐日経済文化代表處、横浜、那覇、札幌に分處が、大阪に台北駐大阪経済文化辧事處、福岡に台北駐福岡経済文化辧事處が設置されている。

李恵珊氏の吉報 ~ 張淑玲秘書長主催の歓迎晩餐会

中華民國外交部との関係は平成18年(2006)の第8次台湾慰霊訪問の旅に始まる。当時、台北駐福岡經濟文化?事處處長だった周石穎総領事に中華民國外交部への表敬訪問を勧められたことが契機だ。第8次訪問の折、あいにく日曜日で役所が休日のため総統府國策顧問の方仁惠台日文化經濟協會會長と外交部日本事務会の黄諸侯回部?事を昼食にお招きした。黄諸侯氏は、台北駐福岡經濟文化?事處處長として在任の折には、ご夫妻で萩へのバスツアーにご一緒するなど非常にお世話になった。

平成11年(1999)の慰霊訪問団結成以来、歴代の総領事(黄明朗氏・黄諸侯氏・周石穎氏・曾念祖氏・戎義俊氏)ならびに領事の皆さんには大変お世話になり、団の趣旨を理解され、台湾特別講演会にも多大なご支援を戴いている。

今年8月に台湾に戻られた李恵珊領事には、「福岡宣言」の漢語訳の監修をしていただいたり、在任中は訪問団の理念等にも深く共鳴していただき感謝している。今年4月の九栄会(同窓会)の花見会で李恵珊領事が言われた挨拶を下記に記すが、私たち訪問団の訪台目的が時代や政権を越えた日台の魂の交流であると認知していただき、訪問団員一同、感謝の念に堪えない。

その李恵珊領事とこのたび久し振りにあいまみえることになるが、その彼女から予期せぬ吉報をいただいた。それは、臺灣日本關係協會主催の晩餐会である。

「縁は異なも 味なもの」というが、平成25年(2013)3月6日、ホテル日航福岡で行なわれた福岡日華親善協会主催、台北駐日經濟文化代表處の沈斯淳代表歓迎会で名刺交換したのが張淑玲氏だった。痩身で、日本語が堪能で、気配り心配りがゆき届き、めりはりのきいた言葉遣いは国益を担うにふさわしい立ち居振る舞いだったと記憶している。その張氏が、今回女性では初の臺灣日本關係協會秘書長に就任された。台北駐日經濟文化代表處を歴任された張氏の指導のもと、日本と台湾の末永い友好関係が維持されることを願っている。

《李恵珊氏挨拶より》

「台湾と日本との間には様々な交流がありますが、その中でも最大を占める観光交流や経済交流、そして文化交流や学術交流等はどうしても時の政権や景気動向(為替相場含む)に左右されやすく、長期的には決して安心できるものではありません。

しかし九栄会の会員の皆様を中心とする慰霊訪問団の皆様とわが国との交流は[4度の政権交代という時の試練を経たもので]国家による予算措置をあてこまず、ご自身が汗を流して働いて得た収入を財源として、日本人としての誠心(まごころ)を大東亜戦争で散華された原台湾人元日本兵軍人軍属の若者3万3千余柱の英霊顕彰に捧げるという性質のものです。

これこそ何の見返りも求めない「魂の交流」そのものといっていい行為です。

私はこのような交流がこれからも末永く続いていくこと、そして大きな輪となって広がっていくことを一台湾人として心から念願しています。

それは、このような交流こそが本当の意味で両国の結びつきを密接かつ強力、そして普遍的にする桿になっていくと確信するからです。」

平成29年4月8日 九栄会(同窓会)花見会より

(文章:五郎丸浩/第19次結団式)

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