臺南市政府

エピソード - 台南市政府 ~ 人口約190万人の台湾最古の街

慰霊団にとって台南市は日本統治時代の歴史博物館

去る平成28年(2016)2月6日未明、台湾で南部最大の都市・高雄市を震源とするマグニチュード6強の地震が発生した。震源に近い台南市では複数のビルが倒壊し、多数の死者や行方不明者が出るなど甚大な被害が起きた。

台南市は慰霊訪問団にとっては大変重要な地である。①大日本帝國海軍航空隊の杉浦茂峰兵曹長を祀る飛虎将軍廟の地であり、②「嘉南大圳の父」と慕われる八田與一の烏山頭ダムや墓所が大切にされ、今に至るも日台両国の人々が心を潤わせる地であり、③台湾に遺る日本精神を大事にされる許文龍先生との出会いの地でもある。いわば私たちにとって台南市は領台時代の面影を最も遺して下さっている大切な故郷ともいえる。

よって第18次台湾慰霊訪問の旅ではビル倒壊の被害が一番大きかった永康區の被災地を訪れ、復興支援の一助になればと昼食をとる行程表を作ったほどだ。

平成24年(2012)11月の第14次訪問では、前年の台中市政府の表敬訪問に続き、台南市政府を表敬訪問し、頼清徳市長と会見した。同時通訳を交えての会見は終始和やかに進み、小菅団長が「次の市長選挙の時には頼さんに是非投票したいと思っていますが、あいにく選挙権がありません」と笑いを誘った。頼市長は団員全員と名刺交換をされ、一人ひとりに記念品を手渡され、会見を終えた。会見後をは市庁舎内の展示コーナー等を見学し、台南市政府を後にした。

(文章:五郎丸浩/第20次結団式)

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