臺北101ビル

エピソード - 臺北101ビル ~ 高さ509.2メートルの超高層ビル

地下5階、地上101階の摩天楼

台北101は、台北市信義区にある超高層ビルである。地上101階建てで、名前はこれに由来する。高さは509.2メートルで、地下5階まである。建設段階の名称は台北国際金融センター。7年間の工期を経て平成16年(2004)に世界一の超高層建築物として竣工した。施工は熊谷組を中心としたJVにより行なわれ、総工費は約600億元である。

全面ガラス張りの近代的建築ながら、輪郭は伝統的な宝塔と竹の節がイメージされている。外面のガラスは、8tトラックが乗っても耐え得るほどの強靭さを誇るだけでなく、さらに紫外線や熱量を2/3カットする性能も合わせ持ち、内部が暖まるのを防ぎ、冷暖房を効きやすくしている。

杭が8本の巨大な柱で、支持層(岩盤)の下30メートルまでしっかり打ち込まれ、風による振動を緩和するため、巨大なチェーンドマスダンパーが建物上部に設置されている。

27階から90階にかけて、逆台形をした8階分を1節として8つの「節」が縦に連なる。中華圏においては8は縁起のよい数字であることから多様されている。エレベーターは61基あり、東芝製で、毎分1,010メートル(時速60.6キロメートル)の速さで上昇でき、地上1階から展望台のある89階(382.2メートル)まで39秒で到達する。なお降下は毎分600メートル(時速36キロメートル)である。エレベーター作動と同時に、天井には星空が現れ、音楽が流れ、別世界へと誘われる。小銭を縦に置いても倒れないほどで、世界中で反響を呼んだ。

(文章:五郎丸浩/第20次結団式)

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