南榮技術學院

エピソード - 南榮技術學院 ~ 未来からの客人との交流

南榮技術學院(現・南榮科技大学)

南榮技術學院は台南縣塩水鎮にある学校である。創立時期はちょうど台湾が農業社会から工業社会へ転換していく時期であり、、国策に合わせてより多くの専門技術を持つ人材を育成すべく、昭和42年(1967)に「南榮工業専科学校」として創立された。同時に同校の建学の精神を「精研致用」と定めた。時代の変遷に合わせ、平成4年(1992)に「南榮工商業専科学校」と改称、平成13年(2001)に「南榮技術學院」と改称、平成25年(2013)には、工業群(5科)、商業管理群(4科)、人文学群(4科)を擁する大学となり、「南榮科技大学」と改称され現在に至っている。すでに卒業生の数は30万人を超え、創立以来40数年、台湾社会に多くの人材を輩出している。

慰霊訪問団が初めて同校を訪れたのは、平成15年の第5次訪問の時である。第1次から第3次訪問までは、故・許國雄博士が創立された高雄縣にある東方工商専科学校(現東方設計大学)を訪問し、学生たちと交流を深めて来た。しかし、平成14年(2002)5月20日に博士がお亡くなりになって以降は交流が途絶えていた。そこで、日台の友好親善関係を若い世代に継承しなければ将来に禍根を残すと心配された陳清子さん(台湾・新營市在住/故人)が仲介の労を取って下さり学校訪問の運びとなった。

南榮技術學院の日本語学科では300名以上の学生が日本語を学び、10人の日本語教師が指導にあたっており、この卒業生が将来日本との交流の窓口になるのだろうと思うと「未来からの客人」たちとの交流を深めなければとの思いを深くした。

(文章:五郎丸浩/第20次結団式)

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