詹德寛先生

エピソード - 詹德寛先生 ~ 許國雄先生が結んでくれたご縁

詹德寛先生との出会い

私たち訪問団の生みの親、育ての親と言っても過言ではない許國雄先生が、平成14年(2012)5月20日、肝不全のため80歳の天寿を全うされた。同年6月7日、その葬儀に参列するために訪台した小菅団長が台北から高雄への乗り換えの際、言葉の壁で航空券のことで困っている時に声を掛けて下さったのが詹德寛氏だったのだ。氏のお蔭でトラブルは解決し、高雄まで同席したのが縁でいろいろ話しをしているうちに意気投合し、訪台の折には一行を招待すると約束されたのである。

平成14年(2012)11月23日、第4次台湾慰霊訪問の旅で高雄空港に到着。入国手続きを終え、空港待合室を出ると、ベトナムでチップ工場を経営しておられる高雄在住の詹德寛氏が出迎えてくれた。わざわざこの日のためにベトナムから戻って来られたのだった。まず、蓮池潭を案内して戴き、公園の入り口で特別に用意して下さった横断幕を前に記念写真を撮った後、湖畔を散策。続いて、かつて高雄神社があった壽山公園へ。折しも夕暮れ時で美しい高雄の夜景を堪能した。そして、日本統治時代に造られた愛河の一角にある渡船場から乗船し、沖合いの島に移動し海鮮料理店での歓迎夕食会と心尽くしのご招待を受けた。台北の空港での出会いがなかったらと、人の縁の不思議さをしみじみと感じたと同時に許國雄先生の結んでくれた詹德寛氏とのご縁に感謝した次第である。

(文章:五郎丸浩/第20次結団式)

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